2013年06月17日
油井の田んぼ くさとり編
2月26日(火)に、油井集落の田んぼで「種もみまき」がありました。
あれから、80日後の 平成25年6月14日(金)
田植え からは、2か月弱。
こんなに大きくなるんですね。
もう、苗とは呼べません。
梅雨時期の綺麗で豊富な水が、
稲の間を流れていきます。
風になびく、葉も涼しげです。
そこへ、内田区長が不思議な道具を持って登場!
これは、いったい何の道具なんでしょう?
何やら、鉄の歯がたくさんついています。
「では、使ってみましょうね!」
というなり、内田さんは不思議な道具を持って田んぼの中へ。
不思議な道具を押しながら、前後に動かしていきます。
↑↑ 動画は、写真をクリック ↑↑
歯が回転していますね。
押す時よりも、
引く時のほうが、激しい水しぶきが上がります。
これは、田んぼの草取り専用の道具とのこと。
二重の歯で、稲の間の草をかき取ります。
幅も、ちょうど稲と稲の間にぴったり!!
「苗が伸びるたび、こまめに草取りしないと、大きく育たないんですよ」
「稲と稲の間の草を取って、根元を広げてあげると、たくさん茎が出て豊作になるからね」
と言いながら、どんどん進めていきます。
私も少し、この道具を動かしてみましたが、思っていた以上に重かったです。
内田さんは小学生の頃からこの作業をしていたそうです。
子供にはかなりの重労働だったでしょうね(大人でも大変ですから!)。
「皆が食べるもち米だから、農薬はできるだけ使わないようにしている」
これが、草取りをこまめにしているもう一つの理由です。
「だから、虫にけっこう葉が食べられててね~」
そうなんですか?
といいつつ、葉の間をよ~く見ると、
バッタに
こおろぎ?
田んぼの中で何かを探す 内田さん。
「いたいた!この虫(ウンカの蛹)はすぐに退治しないと、稲の茎まで食べてしまうから大変なんだよ!」
稲穂も重要ですが、茎(藁)は、油井の豊年祭に欠かせません。
もう、稲穂がちらほら顔をのぞかせています。
茎からゆっくり出てきて
やがて、花が咲きます。
小さい稲の花。
ですが、古くから人々の生活を支えてきた花です。
「田んぼの肥やしは、人の足型って言うからね」
そう話しながら、田んぼを見つめる内田さん。
それに答えるかのように、稲は元気に育っています。
さて、今回のお墓コーナー
旧暦のゴガツゴンチも、通常のお墓詣りとは別にお墓詣りをします。
ゴガツゴンチは、菖蒲(しょうぶ)を差します。
桃の葉も供えることがあるそうです。
今回、取材させていただいたのは、ゴガツゴンチの次の日。
油井集落(須佐礼)の川には、小さなこいのぼりが元気に泳いでいました!
いつか、鯉が龍になるように
小さな籾が、やがて黄金色の穂に。
その日は、もうすぐです。
2013.6.14 瀬戸内町 油井 須佐礼
S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 隊長鼎
鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内
Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 08:30│Comments(0)
│民俗
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