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2012年08月15日

昔なつかしいお盆料理教室

奄美の自然や文化・暮らしなどが
体験できるプログラムが満載の「あまみシマ博覧会」(通称:シマハク)

瀬戸内町でも20のメニューがあり、
そのなかの「昔なつかしいお盆料理教室」に参加しました。

講師は、瀬戸内町食生活改善推進員連絡協議会のかたがた。
ふだんから公民館で郷土料理教室での指導や
瀬戸内町のさまざまなイベントなどでも料理を提供していらっしゃいます。

参加者は、「今年初めてお盆料理を自分で作る」というシマッチュ、Iターン、
滋賀と茨城から帰省してる子どもたちなどさまざまな7名。
昔なつかしいお盆料理教室


まずは講師のかたから
奄美の旧盆についてお話がありました。

奄美では、旧暦でお盆を行うので(新盆で行うところも)
今年の旧盆(旧暦7月13日~15日)は、新暦の8月30日~9月1日。

島の人々は年に一度浮世帰りするご先祖さまのために心を込めてお迎えをし、
家の中の無病息災を祈ってきました。
旧盆の最終日・送り盆(旧暦7月15日)には、
とくに一番のごちそうをお供えをするそうで、
その料理7品を作りました。


まずは、「かた菓子」作りからです。

黒砂糖と白糖の2種類で挑戦!
はったい粉、黒砂糖(または白砂糖)、塩をまずはふるいます。
ここを丁寧にするのがポイントだそう。
昔なつかしいお盆料理教室


木の型。
松竹梅や自然がモチーフで美しいですね。
昔なつかしいお盆料理教室


ふるった粉に、なんと黒糖焼酎と水飴を加えて、
よく混ぜあわせて練っていきます。
焼酎はつなぎとしての水分のためと、カビを生えにくくするための役割があるそう。
昔なつかしいお盆料理教室


ある程度しっとりしていったら、
木型に詰めていきます。
昔なつかしいお盆料理教室


崩れないように、ぎゅっぎゅっとしっかり押さえます。
昔なつかしいお盆料理教室


茨城と滋賀から遊びに来ていた子どもたちも参加。
見るのも食べるのも初めてのかた菓子作り、楽しそうでした。
砂あそびみたいだったかな?
昔なつかしいお盆料理教室


「親の世代は作っていましたよ」とおしゃってたシマッチュも挑戦。
昔なつかしいお盆料理教室


ぎゅっ、ぎゅっ、ぎゅっ。
昔なつかしいお盆料理教室


このお湯のみが、なんと重要な働きをしています。
昔なつかしいお盆料理教室

ころころ転がして粉を押し込んだり、
よぶんな粉を落としたり、
木型の両端をコンコンッ!と叩いてかた菓子を浮かせたり。


さて、うまく外れるでしょうか?
昔なつかしいお盆料理教室


あ、一個だけ取れました。
昔なつかしいお盆料理教室


はい、今度はぜんぶきれいに取れましたー。
とっても気持ちがいいんです。
昔なつかしいお盆料理教室


並べると、とってもかわいらしい「かた菓子」。
昔なつかしいお盆料理教室


ほかの料理も作っていきます。
昔なつかしいお盆料理教室


大量にある材料をみんなで手分けして作業。
昔なつかしいお盆料理教室


おそるおそる・・・。
昔なつかしいお盆料理教室


いっぱい作るほうが煮物はやっぱり美味しいですね。
昔なつかしいお盆料理教室



できあがって、みんなで試食です。
昔なつかしいお盆料理教室

今日作ったメニューは

1.白だんご
2.かた菓子(かたがし)
3.糸こんにゃくの酢の物
4.煮しめ
5.精進揚げ
6.にがうりの味噌炒め
7.ソーメン汁


こちらはご先祖さまにお供えするぶんです。
昔なつかしいお盆料理教室
基本的にはぜんぶの料理に、お箸は供えるとのこと。
こちらは十字ですが、2本そのまま立てる家も。
ショウロウ箸、またはソーロー箸といって、
素材は道端などによく生えているメドハギの茎。



かた菓子もお茶をそえて。
昔なつかしいお盆料理教室


お盆のお供えは、シマ(集落)や家庭によって
少しずつ違うので、
これが瀬戸内町のすべてのお盆料理とは言えません。

また、個人的な行事のため
記録に残すのもなかなか難しいところです。
「うちではこんなお供え料理をつくるよ」などありましたら、
ぜひ写真など撮って教えていただければありがたいです。


年に一度、ご先祖さまが帰ってくるお盆。
三日間、三食の準備する島の女性たちはとても大変だと思いますが、
ご先祖さまはとても喜んでいらっしゃることでしょう。






2012.08.12
瀬戸内町 古仁屋 

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会)

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内















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Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 11:58│Comments(2)行事・イベント
この記事へのコメント
勉強になりました!たしかに「油ぞーめん」のときにも「各家庭で異なる」ことが書かれていて、こちらも小さいころから感じていたことなので、「お盆のお供え」写真に撮るってことはいい資料になるのかもしれませんね。
まずは今年、やってみます!
Posted by シマのお茶屋 at 2012年08月15日 16:50
シマのお茶屋さまへ

コメントありがとうございます。
ふだんほとんどコメントがないもので(笑・・
気づくのが遅くなってしまいました。すみません。

ぜひぜひ撮影お願いします!
旧盆にまつわるいろいろ、
シマのいい記録、子孫の方々にも参考になると思います。
のちほど教えていただければありがたいです。

よろしくお願いいたしますー!
Posted by ヒギャジマン プロジェクトヒギャジマン プロジェクト at 2012年08月16日 21:01
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