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2013年10月01日

「あまみのいきものをかいてみよう!」

9月28日(土)に、瀬戸内町では「クニャの日」のイベントが開催されました。


我が瀬戸内町文化遺産活用実行委員会も
「あまみのいきものをかいてみよう!」と題して、
子供向けのイベントを企画させてもらいました!
20130928クニャの日01
20130928クニャの日01 posted by (C)SBI


奄美の動物を描いてみよう!
奄美の動物を描いてみよう! posted by (C)SBI





今回の「クニャの日」のイベントは瀬戸内町役場有志による「わ~きゃシマ未来像検討会」と
企画に賛同した商工会メンバー11店舗の協力によって、実現しました。


スタンプラリーに、百円市、大抽選会、
ランチ時にはオリジナルマグロメニュ―を出すお店もあったりと、
瀬戸内町の町がにぎわいをみせた一日となりました。


**********


「あまみのいきものをかいてみよう!」の会場では、
子供たちは自分の好きな生き物が描かれた画用紙を選び、
思い思いの色を重ねていきました。
20130928クニャの日
20130928クニャの日 posted by (C)SBI







男の子はやっぱりクワガタが好きなんですね!
このクワガタは瀬戸内町の請島にのみ生息する、「ウケジママルバネクワガタ」です。
20130928クニャの日03
20130928クニャの日03 posted by (C)SBI







女の子は蝶や花、カメを選んで描いていました。
カラフルかつ繊細な色選びは、やっぱり女子ですね~。
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20130928クニャの日04 posted by (C)SBI






おや?ちびっこたちに混じって、ミドルエイジの姿が(笑)
20130928クニャの日05
20130928クニャの日05 posted by (C)SBI







ブルーシートの海で泳ぐ、「メガネモチノウオ」(通称:ナポレオンフィッシュ)
今にも泳いでいなくなっちゃいそうなくらい、色合いが本物そっくりですね。
20130928クニャの日06
20130928クニャの日06 posted by (C)SBI







「じーちゃんが釣ってくる魚と同じだ!」と、夢中で色を塗る男の子。
おじいちゃんは週に1~2回は海に船を出し、たくさんの魚を釣ってきてくれるそう。
海が近い瀬戸内町ならではのエピソード。羨ましいですね。
20130928クニャの日07
20130928クニャの日07 posted by (C)SBI







蝶の翅の色を丹念に塗っていく子。
他にもキノボリトカゲやヤモリを黙々と描いていました。
すごい集中力!
20130928クニャの日08
20130928クニャの日08 posted by (C)SBI







中には奄美の生物でないものもありましたが・・・
スタッフのサプライズで、鼎隊長のために作られた「兼久式土器」です。
20130928クニャの日09
20130928クニャの日09 posted by (C)SBI






約1時間でこんなにたくさんの奄美の生き物たちが誕生しました!
20130928クニャの日10
20130928クニャの日10 posted by (C)SBI


奄美の豊かな自然の中、
たくさんの生き物たちが暮らしていることを、
塗り絵を通して知ってもらいたいと企画した今回のイベント。

参加していただいたみなさん、本当にありがとうございました。

みなさんに描いていただいた塗り絵はラミネートした後、共催していただいた瀬戸内町のお店に飾ってもらう予定です。
あわせて、街角ギャラリーでの展示も企画中です。

瀬戸内町にお寄りの際は、ぜひ子供たち(大人のも)の塗り絵を探してみてくださいね。



2013.9.28
瀬戸内町 古仁屋 「寄り合い処」にて

S.B.I 調査員 Satsuki.K







  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 06:30Comments(0)行事・イベント

2013年09月05日

奄美の歴史を感じて ~夜光貝細工体験~

8月23日(金) 瀬戸内町立図書館・郷土館にて
思わず、触りたくなっちゃう夜光貝細工体験が行われました。
20130823





参加者は、京都府から奄美大島にやってきた、
こたやんさん(K+(ケイプラス)キッズ商会)率いる小中高生と
シマの(嘉鉄)小中学校の生徒たち。
201308234
子供たち、瀬戸内町のヤドリ浜で、夏休みを利用したキャンプ生活の真っ最中!!
この奄美キャンプは、島の歴史・文化・自然を通して
普段の生活ではできない体験を肌で感じてもらい、地元の人たちとの交流を大事にしたい!
そんな思いのつまった企画!

前日までは、海水浴やシーカヤックを体験。
キャンプの最終日には、地元の子どもたちとの交流会なども予定されているそうです。






キャンプ4日目(8/23)のこの日、
子どもたちには、夜光貝の輝きでさらにパワーアップして奄美を満喫してもらいました!



本日の講師は、
瀬戸内町立図書館・郷土館 埋蔵文化財担当学芸員の  鼎(かなえ) 丈太郎さん
201308230
今回は、シマの歴史についてお話が聞けるので、個人的にも楽しみにしていました!!







まずは、図書館の2階にある郷土館を見学しました。
郷土館内は、奄美の歴史・自然・文化・暮らしのコーナーに分かれていて展示品もとても充実しています。


≪奄美の生き物・植物写真など展示≫
201308232
「奄美大島でキャンプするときは、絶対草むらに入っちゃいけないと言われたよ」
「ハブってホントにいるの?」 (標本を指さして) 「これとこれとこれとどっちが強い?」
「ハブでたらどうすればいいの?向かってくるの??飛ぶって???」
ちょっと慣れてきているキャンプ生活。
再度、気が引き締まるようなお話でしたね。





≪奄美の妖怪≫
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ヤドリ浜にもケンムンが多いと聞き、唾をのむ子も!!





≪奄美の昔の暮らし≫
201308236
漁具・農具が多く展示されています。
子どもたちも漁の道具に興味深々。





≪瀬戸内の民家≫
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「あ~こんな家に住みたい!」 なんて声も!!
敷地の門と母屋の玄関の間にある垣根は、台風の風を防いだり、魔物を防ぐ役割もあるよ。
サンゴの石垣の上にある貝も魔除けだよ。
という説明を聞き、どよめきが!!



「まもの?いるん・・・」





≪瀬戸内の文化財≫
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戦争への疑問を大人にぶつける。
子供たちの関心が高くて驚きました!!

私も戦争を知らない世代ですが、私たちが知ることで子どもたちへとつながっていくことを実感しました。

生まれた場所の、育った場所の、住んでいる場所の、こうした時代を経て今があること。

そうした歴史を知ることは、とても大事なことだと改めて考えさせられました。





201308238
諸鈍シバヤは、島の子どもたちも演じています。
同世代の子どもたちが伝承している姿は、都会の子どもたちにどう映るのでしょうか。
ぜひ、一度、現地で見てもらいたいですね。





京都の生活とまったく違う奄美の文化・暮らしに、子供たちは興味津々です。
次から次へと質問攻めにあう鼎学芸員。
丁寧に一つずつ答える鼎さんのお話を、子供たちもしっかりと聞いていました。

ブログをご覧のみなさまも
ぜひ瀬戸内町へお越しの際は、瀬戸内町立図書館・郷土館にお立ち寄りください!
面白い発見があるはずですよ!!





さあ、いよいよ夜光貝細工体験です。
まずは、小さく切り取った夜光貝パーツを選んでいきます。
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見本に鼎さんの作品が並んでいます。
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子どもたちは、夜光貝の作品に釘付け!





夜光貝は、大型の巻貝サザエの仲間で、奄美大島や屋久島は、生息地の北限にあたります。
九州以北には生息しない貝です。

古代の人々は、南海産の貝類を求めて、海を渡ってきたといわれています。
どれほどの肉体と精神力を持っていたのでしょう。
想像するだけで、ワクワクしてしまいます。

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6~8世紀ごろの遺跡から、土器や石器、鉄器、貝札、魚の骨・獣骨などの遺物とともに、ヤコウガイの貝匙が発見されました。
この時期を代表する遺跡に 「小湊フワガネク遺跡」があります。
この時代のヤコウガイ貝匙加工場の一大拠点として、さらに九州や本土との交易があったことでも注目されています。

この貝匙は、いったい何に使われていたのでしょうか?

平安時代の文献によると、
「夜久貝(ヤクガイ)」、「夜句貝」、「屋久貝」などの記述があり、これらは、ヤコウガイを指すといわれています。
現在では、「夜光貝」と書かれますね。
いつからこの漢字が使われるようになったのか?個人的に気になっているところでもあります。

平安時代には、「螺杯(らはい)」「螺盃」としての記述もあることから、
酒盃(しゅはい)として特別な儀式などで使われていたのではないか?とも考えられています。





そこで、実際にヤコウガイの貝匙にお酒ではなく、水を入れてみました。
2013082312
実際、口に運んでみると(真似だけですよ)
目の前で、虹色に輝いているではありませんか!
この輝きを昔の人々は、とても珍しく、とても大事にしていたということなのでしょう。





子供たちには、この輝きを体験してもらうために、貝匙で水を汲んで準備してもらいました!
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“ものつくり”には、発見があります。
地道な手作業だからこそ、指先で感触を確かめれるようになります。
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準備ができたら、11枚の耐水ペーパーを使ってコツコツと磨いていきます。
磨き方は、昨年の記事を参考にしてください!





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みんな夢中で磨き続けます!!
磨き方にも個性がよく出ていますよ。自分が納得いくまで磨き続けてます!!





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嘉鉄小中学校の子どもたちは、何度か体験したことがある経験者!
むずかしい粒を選んで、丸く成形を頑張っている子もいました!!





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納得いくまで磨きたい!ということで、キャンプ場に持ち帰り磨くことにした子も!





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好きな色の携帯ストラップを選んで仕上げています!
約1時間半で、素敵な作品が出来上がりました!!!





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夜光貝細工は、磨けば磨くほど輝いていきます。
夢中になって磨く時間、作り上げる達成感を味わってもらえたら嬉しいですね!

また、奄美の歴史の中でも夜光貝は、貴重な存在。
古代から生息する夜光貝が、今でも美味しく食べられていることはもちろん、
貝殻は、玄関先に飾られていたり、花瓶やアクセサリー作りに利用されたりと、今でも奄美の暮らしの中で身近にあります。
奄美の海に生き続ける貴重な存在として、これからも大事にしていきたいですね。



元気のある子どもたちでとっても楽しい講座となりました!
ありがとうございました!!!




2013.09.03
瀬戸内町 古仁屋 

調査員 Tadashi  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 09:10Comments(0)行事・イベント

2013年05月28日

今日は、勝手に古仁屋の日!


5/28は、勝手に皆で「古仁屋の日」でした!!

色んなお店が、各自で色んなイベントを実施していました。

今回は、そんな様子を、ちょこっとだけご紹介。



ということで、隊長鼎、調査も兼ねて、仕事帰りに古仁屋でお買物です!



まずは、魚屋さん!
130528魚屋さん
こちら、マグロのカマを売っています。
生マグロをゲット!
先日は、買えなかったので、嬉しい!!





古仁屋(528)の日にあわせて、こんな領収書をお願いしました。
130528マグロのカマ 領収書
5/28に528円の領収書です!
※マグロのカマは、千円です。





続いて、お茶のふじえんさん!
130528ふじえんさん
本日は、528円以上は、ポイント5倍です。





ここでは、
130528ふじえん 抹茶アイス
抹茶アイス!!
トッピングは、甘納豆に。
今日は、蒸し暑かったので、アイスが美味しかったです。





ここでも、無理を言って
130528ふじえん 領収書
5/28に528円の領収書!
(どちらのお店も無理を言って、領収書を二つに分けてもらってます)
こんな無理を聞いてくれるのも、地元商店だからこそ!!





さあ、隊長鼎の 本日のメインイベント マグロ料理です!
130528マグロのカマ
さすがに、マグロのカマ。 大きいです。
(家庭で料理できるように、切ってもらいました)





魚屋さんに教わった通り、二回ふきこぼして、それからグリルに。

マグロが大きいので、グリルに引っかかります…







そして、完成がこちら!!
130528マグロのカマの塩焼
(写真は、半分の量です)

二回、拭きこぼしても、まだまだジューシーです。

ちょっと、塩を振りすぎてしまいましたが、隊長鼎が作ったにしては、凄く美味しかったです。
素材の良さがわかります。







さて、これだけだと、「勝手に古仁屋の日!」勝手に食べただけになってしまうので、
ここで、

「勝手に古仁屋の日!勝手にロゴ作成!!」

ということで、隊長鼎、急いでロゴを考えてみました!!



58号線の標識をもとに、いくつか作成!
あなたのお気に入りに投票をお願いします!!




130528古仁屋ロゴ①






130528古仁屋ロゴ②






130528古仁屋ロゴ③





古仁屋の日!楽しくて、ニヤ(笑)ってのも含んでます。
あまり、変わり映えしませんが、お気に入りがありましたか?



今日の、「勝手に古仁屋の日!」

今回、紹介したお店の他にも、それぞれのお店でイベントを実施。
まさに、皆で「勝手に古仁屋の日」になりました!



あなたはどのように楽しみましたか?

皆が、楽しい日であったら、隊長鼎も嬉しいです。



来年も皆で、「勝手に古仁屋の日!」楽しみましょうね!

130528古仁屋の日ロゴ





2013.5.28 瀬戸内町 古仁屋

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 隊長鼎

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 22:51Comments(0)行事・イベント

2013年05月27日

5/28(火)は、勝手に古仁屋の日!

勝手に「528(古仁屋)の日」が開催されます!


5/28 を「古仁屋の日」と勝手に命名!
古仁屋を盛り上げるために、自分ができることをやってみよう!!という企画。

企画元は「わーきゃシマ未来像検討会」です。
         icon155facebookですicon155



『わーきゃシマ未来像検討会』
瀬戸内町の未来を、みんなで考えて、みんなで作っていこう!という検討会。
わーきゃシマ①
官民をこえて、意見を出す場として、平成23年3月から開催。
大小さまざまな、会を実施しています。





「わーきゃシマ未来像検討会」 では、ランチ会もやっています。
わーきゃシマランチ会 
皆で、お弁当食べながら、語ります。語ります。時間ギリギリまで語ります。

皆で、シマを良くするために。

皆でできることはないか?と、アイディアを出し合っています。



シマを良くするために

瀬戸内町を良くするために

その第一歩として、まず古仁屋を元気に!

そんな皆の住む古仁屋にちなんだ企画「528(コニヤ)の日」




参加方法は、簡単。
5/28に、古仁屋を盛り上げる、楽しいこと、面白いこと。
528にちなんだ何かを大募集!

古仁屋で、528円分のお買物をするも良し!
古仁屋の商店の中には、今回の「コニヤの日」の企画に、協力してくれるお店もありますので、(Sカードポイントアップなど)
ぜひ、5/28は、古仁屋でお買物をしてみてはどうでしょう!

そして、もちろん皆さんが考えた、528にちなんだ何かをするも良し!

「写真」や「メッセージ」などを「わーきゃシマ未来像検討会」まで送ってください。
                   icon155facebookになりますicon155
※facebookのアカウントをお持ちでない方は、ヒギャジマンプロジェクトにご投稿下さい。
投稿していただいたメールは、わーきゃシマ未来像検討会へ転送致します。




参加者の遊び心くすぐる「イイネ!」な投稿をお待ちいたしております。

みんなで古仁屋を盛り上げていきましょう!!

参加者がそれぞれ、思い思いに、古仁屋を盛り上げよう!!






おしらせ:S.B.I.隊長鼎

  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 08:30Comments(0)行事・イベント

2013年05月08日

『2013 奄美シーカヤックマラソンIN加計呂麻大会』の申込みは、5月15日(水)まで!!



今年も、シーカヤック大会の季節がやってきました!

(去年の様子は写真 ↑ をクリック!)





『2013 奄美シーカヤックマラソンIN加計呂麻大会』の申込みが5月15日(水)までとなっています!


今年の申込み方法は、大会公式ホームページからの申込みとなります。
           ↓ ↓
http://www.e-marathon.jp/sk_kakeroma/entry.php

色々システムも変わっている模様。ご確認を!





※今年の募集艇数→280艇(フル180艇・ハーフ80艇・駅伝20艇)

先着順らしいので、参加される方は、お早めにお申し込みください!

詳細は、大会公式ホームページをご覧くださいね!!




<各種お問い合わせ先>
      ↓↓↓
http://www.e-sports.jp/sk_kakeroma/index.php?menuindex=15





≪大会に関するお問い合わせ先≫
~~~~Sea on the World~~~~~Sea on the World~~~~~

熱き戦い....それ以上のドラマがある

〒894-1592 鹿児島県大島郡瀬戸内町古仁屋船津23番地
瀬戸内町役場 まちづくり観光課 『奄美シーカヤックマラソンIN加計呂麻島大会事務局』
TEL: 0997-72-1115  FAX: 0997-72-1120
MAIL: seakayak@amami-setouchi.org
URL: http://www.amami-setouchi.org
大会公式HP: http://www.e-sports.jp/sk_kakeroma/

~~~~Sea on the World~~~~~Sea on the World~~~~~





お知らせ   S.B.I 隊長鼎  

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2013年05月06日

子ども読書フェスタ 古仁屋中学校吹奏楽部演奏、カルタ大会編

先週4月27日(土)に 「こども読書フェスタ」が瀬戸内町立図書館・郷土館で開催されました。


今回は、後編!
午後の部の様子を、ご紹介!!




昼の一番手は、古仁屋中学校の吹奏楽部の生徒さんたち!
古中吹奏楽演奏1
こども読書フェスタにあわせて、子どもたちに馴染みの曲を演奏してくれました♪








瀬戸内町立図書館・郷土館の屋外ステージでの演奏♪
古中吹奏楽演奏2
お隣の、奄美の園の皆さんも聴いてますね♪








図書館へ向かう人も、足をとめて演奏に聴き入っています。
演奏観覧風景
席は、あいてますよ。中へどうぞ!


古仁屋中学校吹奏楽部の皆さんは、去年も「こども読書フェスタ」で演奏していただきました。
音楽に触れる機会をつくっていただき、ありがとうございました!








さぁ!お次は、カルタ大会の始まりです。
カルタ1
まずは、「なぞなぞカルタ!」
詠まれるなぞなぞを解いて、絵札を探します。








おてつき続出!
カルタ2








続いて、メインイベント!「瀬戸内の郷土かるた」での競技開始です。
郷土カルタ1
ダイナミックに跳びます!跳びます!








接戦が続きます。女の子も負けていません。
郷土カルタ2








いや、今から跳んでも間に合わないよ…
郷土カルタ3








「手は、後ろでしょ!」みんなに注意されてます。
郷土カルタ5
(↑写真をクリックすると、動画が見れます)


男の子は、元気が有り余って、激しく跳びます。
でも、手札は冷静な女の子が次々取っていきます。
で、結局、優勝は女の子でした!

男の子、もっと冷静に!そして、マナーを守ろうね!!




「瀬戸内の郷土かるた」など、図書館でのカルタ大会は初めての開催でした。
カルタ大会を通して、子どもたちが郷土の良さを再認識するきっかけになればと思います。








そして、この日は「移動図書館の探検」もありました。
移動図書館号
移動図書館車は、加計呂麻島などを巡回して、本を届けてまわっています。
意外と古仁屋の方は利用する機会がないのでは?ということで、お披露目です!
子どもたちは、運転席に乗せてもらえて楽しそうでした!




毎年、こども読書週間にあわせて開催される「こども読書フェスタ」
瀬戸内町立図書館・郷土館では、利用者さんに楽しんでもらえるよう、毎年趣向を凝らして実施しているとのこと。

ぜひ、お近くにお越しの際は、瀬戸内町の図書館・郷土館へ足を運んでみてはいかがでしょうか?








2013.4.27 瀬戸内町 古仁屋(瀬戸内町立図書館・郷土館)

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 隊長鼎

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内  


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2013年05月05日

こども読書フェスタ 読み聞かせ編

先週4月27日(土)に 「こども読書フェスタ」が瀬戸内町立図書館・郷土館で開催されました。


当日の様子を、少しご紹介!!
まずは、午前の部!



新館長の開会あいさつ。
館長あいさつ2
昨年のシーカヤック大会、司会も担当。滑らかに話す姿はさすがです。










実は、お話し会のトップバッターは、隊長鼎なんですが、カメラ係なので、自分の写真無し…face10










二番手は、瀬戸内町立図書館・郷土館で、毎月「お話し会」をしてくださっている、「プラネット」の泉さん。
読み聞かせ2 泉さん
紙芝居の読み聞かせは「はなさかじいさん」
やさしい声で、お話しに引き込まれていきます。










続いて、図書館の藤田さん。
読み聞かせ1 藤田さん
「ねこのたいそう」を振りつきで楽しく読み聞かせ!
皆さんも楽しそうに真似していますね。










聞いてます1
みなさん、真剣に聞き入っています。










博士も、お話し会。
読み聞かせ3 町さん
「植木鉢から目(芽)が!」「歯(葉)が!」
面白いお話では、会場から笑い声も・・・










つづいて、「プラネット」の田原さん。
エプロンシアター
エプロンシアターは「桃太郎」
エプロンの中から、桃太郎や3匹の家来、赤鬼・青鬼が出たり入ったり
唄も踊りも楽しいです♪










聞いてます2
小さな子どもたちもお行儀よく、お話を聞いていますface02










今年の古仁屋青年団コンビ、一生懸命「鳥の王様」やってます。
パネルシアター
パネルシアターではたくさんの鳥が登場!
鳥の王様は、「ルリカケス」か「オオトラツグミ」か「ガラス」か!










館長も読み聞かせ
読み聞かせ4 館長
読み聞かせの「間」が子供たち(大人も)の「つぼ」に入ったようで、ここでも楽しそうな笑い声が!
さすがです!(本人は、かなり緊張したそうですが、楽しかったです)










司書の泰さん、手品を披露!
手品1
ハサミで切っても、輪が切れない「メビウスの輪」










手品2
ペットボトルを使った手品は、子供たちも参加していました。
「何で~?」「どうなってるの~?」
とっても楽しそう!










こども読書フェスタまだまだ、他にも「あなたの大切な一冊を~」
フィルムコート
ずっと大事にしたい本はありませんか?
1人1冊だけ図書館の本のようにフィルムコートしてくれますよ。










館内風景
この日はたくさんの方が図書館を訪れていました。









古くなった雑誌や本をリサイクル「ブックリサイクル!」
リサイクルコーナー
新しい家でも、大事に読んでもらってね!










こども読書フェスタ!まだまだ折り返し地点!次回は、郷土カルタ大会!
お楽しみに~♪





2013.4.27 瀬戸内町 古仁屋(瀬戸内町立図書館・郷土館)

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 隊長鼎

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内  


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2013年04月29日

油井の稲作 田植え編

2月26日(火)に、油井集落の田んぼで「種もみまき」がありましたが、

4月21日(日)に田植えが行われました。。



今回の田植えには、

「油井集落・子ども会」、「油井小中学校」の児童、学校職員、PTA、そして集落の方々が参加されていました。
内田区長あいさつ
まずは、内田区長のあいさつです。






苗準備1
初めに、水田に植えられていた苗をみんなで採ります。






とったよ
「自分で採れたよ~」と、嬉しそうに報告。






苗準備2 ワラ
みんなが苗を採っている間、内田区長は苗を縛る藁を準備中です。






苗準備3 くくり方このように藁で苗を縛ります。(動画は写真をクリック↑)






むすべたよ
「くくれたよ!」
お!何とか縛ることができましたね(藁を使って縛るのは、なかなか難しいんですよ)。






あぶしまくら 苗
あぶし(=畦)に、苗がずらりと並びました。






苗を採り終えたら、次は水田の準備です。
牛のかわり
昔は牛が行っていた作業。
今はトラクターにバトンタッチです。






たならし
田の均し(ならし)は、やっぱり人力でなくては!ですね。






田植え1
さぁ、田植えの準備が整いました。






田植え2 開始
田植え開始!
でも、「どうやって植えるの~?」






田植え3 ここに植えらんば
「ここに植えらんば~」
親から子へ、田植えを教える姿。
きっと昔からこの光景は変わらないのでしょうね。






田植え4 ひじまで
子供たちも一生懸命。
肘まで泥がついています。





田植え5 そろってきました
田植えも半分すぎて、みんなの息もそろってきました。





田植え6 やっぱり こうなる
で、やっぱりこうなりますよね・・・





田植え7 川であらう
田植え終了~!
体に着いた泥は、近くの川で洗い流します。





あしあと
川までの道には、小さな足跡が・・・
この小さな足跡が、この先もずっと続いていってくれたらと思います。




「油井の豊年踊りは、稲刈りからの収穫を祝うおまつり。
種籾まきから稲を育てていかないと、本当の意味での収穫を祝う気持ちがわかないんです」
との、内田区長の言葉が心に残りました。




シマの一年は、種もみまき・田植えから始まります。
遠景 定点
収穫の時期、稲穂があぶしを枕にするくらい、たくさん実りますように!






2013.4.14 瀬戸内町 油井 須佐礼

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 隊長鼎

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内
  


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2013年04月23日

かるた大会!で郷土を知ろう!!参加者募集!!

平成25年4月27日(土) 瀬戸内町立図書館・郷土館で
『こども読書フェスタ』が開催されます!


くわしい内容やお問い合わせ先は、チラシ↑をクリック!





今回の目玉企画は?
こども読書フェスタで初開催の『かるた大会』です。

新発売の『奄美ことわざカルタ』を中心に、3種類のカルタが楽しめます!





中でも注目度№1なのが、
『瀬戸内の郷土カルタ!!』セット

こちら、知る人ぞ知る! ちょ~レアなカルタです(皆さん、ご存知でしたか?)。






たとえば、こんな一枚。

フティモチを囲む子供たちの絵が、楽しげです。
この絵は、今は無き、古志小学校の児童が描いたものです。






絵札の裏には、説明文もついているので、郷土のことを知ることができます。

この絵札は、フティムチ(よもぎもち)なので、先日のサンガツサンチのことが書いてあります。






隊長のおすすめはこちら!

やっぱり、土器でしょう!古代への夢が広がります。。。






こんな、カラフルで楽しい絵札がいっぱいです!

上位入賞者には、賞品も…? あるとか? ないとか?(こうご期待ですね)






他にも、
『古仁屋中学校吹奏楽部のコンサート』 や 『ブックリサイクル』など
楽しいイベント盛りだくさんです。

子どもだけでなく、大人も楽しめるイベントですので、ぜひご家族でご参加ください!



平成25年4月27日(土)は、瀬戸内町立図書館・郷土館で決まり!!
ですね。



 




2013.4.14 瀬戸内町 古仁屋(瀬戸内町立図書館・郷土館)

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 隊長鼎

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内  


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2013年04月19日

油井の稲作 苗代編

2月26日(火)に、油井集落の田んぼで「種もみまき」がありましたが、

あれから約50日が経ち、そろそろ田植えの時期を迎えます。
あの時、まいた種もみがどうなっているのか、見に行ってきました。

ここ、油井集落の田んぼでは、「もち米」を育てています。
油井 こども餅つき大会」での餅つき用であり、
県指定無形民俗文化財「油井の豊年踊り」の時には、
もち米は赤飯に、藁は綱を作るために使われています。



お!!!
集落の細い道を曲がると、見えてきました!
130414須佐礼 田1
子どもたちがまいた種もみは、すくすく育っていました!





田んぼには水がはってあり、小さなオタマジャクシもたくさん泳いでいます。
おたまじゃくし
「ビオトープ」という言葉がまだない頃、田んぼは小さな生き物たちの住処でした。
水に集まる生き物たちは、自然が豊かである証です。





若苗色の葉先が、黄金色にも見える苗。
130414須佐礼 田2
子どもたちの思いが結晶となり、、キラキラと葉先を輝かせているのかもしれません。



案内してくださった、油井集落の内田区長が

「油井の豊年踊りのために稲作をやるのではなくて、稲作があってこその油井の豊年踊りなんです。」

と、おっしゃっていたのが印象的でした。



シマの集落行事の多くは、作物の豊作を神様に祈り、そして感謝するもの。


稲作を行っている集落も、少なくなってしまった現在、
小さいながらも稲作を営んでいる油井集落(須佐礼地区)は、自前で集落行事を行える数少ない集落です。




今週の4月21日(日)、油井集落(須佐礼地区)のこの田んぼでは、
「油井集落・子ども会」と「油井小中学校」の恒例行事として、田植えが行われます。


隊長鼎、田植えの様子を見に行ってきます!!
(今から楽しみです)





追伸:油井集落(須佐礼地区)にて
青磁
またもや、磁器を発見!今度は、「青磁」。
ここの所、磁器についてる時期のようです…  おそまつ!



2013.4.14 瀬戸内町 油井 須佐礼

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 隊長鼎

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2013年04月16日

コーラルクリーン作戦!!in瀬戸内町

4月14日 コーラルクリーン作戦 に隊長一家も参加してきました。


コーラルクリーン作戦は、「瀬戸内町観光協会」と「海を守る会」が主催!
なんと、もう28回目を迎えるそうです。

作戦内容は、
海中、海岸沿いの清掃活動を行う」、というもの。

毎年4月に、本島側と加計呂麻島で同時に作戦が決行されます。

開会式
天気が心配されていましたが、当日は作業日和の曇り空に。
老若男女、たくさんの人たちが集まっていました。







参加者の中には、古仁屋海上保安署職員、そして海猿も!
海猿
陸と海の両方から作戦を実施します。







隊長一家も、ゴミ袋と軍手を支給してもらいました(火バサミは持参)。
三種の神器
さぁ、ゴミ拾いの「三種の神器」をたずさえ・・・







いざ、作戦開始!!
作戦 開始!







まずは、海が仕事場「漁協前」から。
掃除中
写真を撮ってたら、完全に出遅れました…
皆さん、黙々とゴミを探して集めてます。







古仁屋のシンボル?「コーラル橋」でも、コーラルクリーン作戦。
コーラル橋







海の駅公園前の枯葉も集めます。
掃除中2







陸班、一時終了。
皆さんが集めたゴミをまとめていきます。
分別中
普段、何気なく通っている道。
ゴミを探しながら歩くと、あちこちにゴミが落ちていることに気がつきます。







続いて、海中班!出動!
海を守る隊
ウェットスーツ姿、きまってます。







海底を清掃中。
海中掃除3
海の中まで徹底的に掃除するのは、瀬戸内町ぐらいでは?







テレビ局の取材も来ていました。
なぜか、カメラ!
ダイバーさん、ゴミを揚げて、代わりにカメラを渡されてます。
さすがに海中は、ダイバーさんにお願いしないと撮れませんもんね。







海底から、次々とゴミが揚がります。
海中掃除4
海中のゴミは、ダイバーさんによって緑の網に集められ、海上に引き揚げられます。







海底には、陸とは違う種類の、たくさんのゴミが…
海中ゴミ
海のゴミの方が、いわゆる「燃やせないゴミ」が多数あるように感じました。







作戦、終了!
集められたゴミは、トラックいっぱいに!!
結構なごみの量…
陸と海、合わせてトラック2台分のゴミが集まりました。



今回のコーラルクリーン作戦。

所要時間2時間程度で、これほどのゴミが集まるとは、正直、驚きました。

陸海ともに、ゴミのポイ捨て、少しずつ減っていくといいなぁと思います。

そして、「シマを綺麗に」という思いが、これからどんどん広がっていくことを願わずにはいられません。


参加した皆さん、お疲れ様でした。







  


2013.4.14 瀬戸内町 古仁屋 

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 隊長鼎

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2013年03月22日

海垣サミットin奄美

3月23日(土)、奄美市名瀬で
「 九州~奄美~沖縄  海垣サミット in 奄美 」 が開催されます。

海岸に石を積み上げ、
潮の干満の差を利用した伝統的漁法「海垣」。


奄美大島でもかつては各地で行われており、、
瀬戸内町は加計呂麻島 木慈集落にもその垣漁跡が。

ゴガツゴンチには伝統行事として「垣起こし」が行われています→その様子

▲木慈集落・薩川小学校のみなさん


サミットでは、基調講演をはじめ、
各地域での利用方法や資源活用の取り組みなどの事例発表があります。

奄美大島からも3地域からの参加が。

昨年、垣おこしを取材したご縁から、
木慈集落を中心とした瀬戸内町の海垣について、
われわれS.B.I(瀬戸内町文化遺産活用実行委員会)のメンバーが報告させていただきます。


「 九州~奄美~沖縄  海垣サミット in 奄美 」



【 日時 】   3月23日 (土) 10:00 ~ 17:00

【 場所 】   奄美市立 奄美博物館 (奄美市名瀬長浜町517番地)


【 内容 】  
         ◎ 10:00~ 開会式

         基調講演 ① 「 よみがえる伝統漁法 石干見 」 
            
                   講師 田和 正孝 先生 (関西学院大学教授)
 
  

         基調講演 ② 「 現代によみがえる『漁具の化石』 魚垣と里海創生 」   
                 
                   講師 秋道 智彌 先生 (総合地球環境岳研究所名誉教授・理学博士)


         ◎ 13:00~ 参加地域による事例発表  

 
        ・ 「沖縄の里海 ~海垣や海洋保護区との関係 」
                  
                   鹿熊 信一郎 氏 (沖縄県水産業改良普及センター) 



         ・ 大分県 宇佐市長洲
         
         ・ 長崎県 五島市富江町   ・ 長崎県 島原市  
        
         ・ 沖縄県 石垣市白保     ・ 沖縄県 八重山郡西表島
  

               
         ・ 奄美市 笠利町手花部
       
         ・ 龍郷町 瀬留
       
         ・ 瀬戸内町 木慈
 


         ・ 「世界海垣ネットワークの構築に向けて”地域の海を地域で守る”取り組み」
       
                   上村 真仁 氏 (WWF サンゴ礁保護研究センター長)




         ◎ ディスカッション及び質疑応答


(問) 奄美遺産活用実行委員会 0997-54-1210
         
 



▲木慈の海垣




  


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2013年02月26日

なんこ 瀬界大会

2月24日(日)、瀬戸内町で
「なんこ 瀬界(せかい)大会」が中央公民館でありました。

昔からシマに伝わる遊びを楽しみながら継承しようと、
町社会教育課、町立図書館・郷土館が主催。

なんと下は6歳の幼稚園児から
最高齢75歳の幅広い世代が参加!

瀬戸内町のALT(外国語指導助手)、
アメリカ出身のシャノン・グリッパンドさんも出場し、まさにワールドワイド。

こども37人、大人17人の計54人が、
真剣勝負の瀬界(世界?)を繰り広げました。




開会式を終えて、まずは徳永 允(まこと)先生による「なんこ講義」。

徳永先生は、俵中学校を校長で定年退職後、
現在は、瀬戸内町教育委員や古仁屋中特別支援教育支援員などでご活躍されています。

なんこの歴史、
玉(棒)の持ち方や、手の出し方などを実演をまじえ説明してくださいました。

「なんこは、先輩方が引き継いできた、いわば伝統芸能です」。



「なんこ」は、中国がルーツ。
旧薩摩藩で広まったお酒の席での遊びです。

2人で、なんこ盤と呼ばれる木製の台を挟んで向きあって対戦。



1人3本ずつの玉と呼ばれる棒を持っています。
自分の思った数を手の中に隠して握り、



それをなんこ盤の上に出し、

「(合わせて)◯本!」

と、お互いに持っている玉の合計数を当てていくという、
基本はとってもシンプルなゲーム。



瀬戸内町でもなんこ遊びが盛んで、
忘年会やお祝いの席でも場を盛り上げるためによく行われています。

シンプルなだけに、
わざと1本見えるように手を出したり、握り方を工夫したり。

相手の目をじっと見たり、困惑させるような表情をしたり。
みなさん自分なりの戦術を編み出していて奥がとても深いですね。




「◯本!」と、
数を言う時も、独特の言い回しがいくつかあるようです。

・0本 「ムナ!(無)」 「フイタ(空、吹いた)」 

・1本 「テンノウヘイカ(天皇陛下は1人しかいないから)」

・2本 「ゲタンハ(下駄の歯が2つなので)」

・6本 「キョーデー(兄弟)」3本と3本で、お互いに同じ数を出しているとの意味。
     ※1本と1本、2本と2本でも使う言葉。


などなど、これはほんの一例。

その他にも、そのシマだけとか仲間内だけの言い方があるようで、
それもまた面白いですね。

お酒の席では、、
負けたほうが注がれたお酒を飲み干すというルールも。

今回は残念ながら(?)、
子どもが多かったので焼酎は出ていませんでした。





3対3の団体戦からスタート。
18チームで予選リーグ、その後12チームで決勝トーナメントが行われました。



まずは、このように魚の形を作って、好きな玉から交互に取って行きます。

これは「鯛」を表していて、
とくにお祝いの席では海から福をもたらしてくれるように願って、
尾が海側に向くように置きます。

目玉をお酒を入れたおちょこで作り、
そのお酒でなんこ盤と玉を清めてから開始する場合も。

 *


団体戦では、検見役(審判)を大人が務め、
子どもには遊び方やテクニックなどを少しずつ伝授。



う~ん、いい表情してますねー。



女の子もいっぱい参加してくれました。
体力に関係なく遊べるからいいですよね。



団体戦での一コマ。
幼稚園児の陽逞くんと、一般の新田さんが対戦。
実は新田さん、この後の個人の部で優勝しています。



幼稚園児、なんと勝利! 思わずガッツポーズ。
まわりの大人からも歓声があがりました! 将来が楽しみです。



ALTのシャノンは、
「忘年会とかで毎回やっていて、面白くて好き。アメリカの友だちにもなんこを紹介したい」と、
なんこを気に入っているようです。正座もバッチリ。


団体の決勝戦では、中学3年生VS小学生きょうだいチーム。
小学生負けてしまって、本当に悔しそう!



個人の部では、54名がエントリー。
いつも落ち着いて冷静な戦いかたをする小学生も。カッコイイ!



個人の部の準決勝。
大人の真剣勝負に、子どもたちも興味津々。



個人戦で新田さんに負けた子どもたちが、自分の夢を託し、
一緒に応援。連帯感が生まれています!



個人の部、3位決定戦。
平成17年生まれの小学1年生 VS 昭和18年生まれ今年70歳の徳永先生。
年齢差60歳以上!!



すべてが終了し、閉会式。表彰が行なわれました。



< 団体の部 >

【 3位 】 チーム「新極真いろいろ」 

左から古仁屋小学校2年坂中くん、4年の西田くん、茂野くん。


【 準優勝 】 チーム「伊藤きょうだい」

左から古仁屋小学校4年生の伊藤雄大くん、2年生の凛くん、5年生の楓華ちゃん。 


【 優勝 】 古仁屋中学3年生チーム 「チョッパー」。

左から早川くん、山畑くん、徳永くん。


< 個人の部 >

【 3位 】 徳永允さん (すみません写真撮りそびれました)


【 準優勝 】 栄 勘太くん (古仁屋小学校5年生)



そして「初代 なんこ瀬界一」に輝いたのは、
【 優勝 】 新田 孝博さん (一般)


決めセリフは「勝負ですから」。

見ている人を惹き付ける迫力のパフォーマンスとともに、
華麗に勝っていった新田さん。

子どもにも手加減なしに勝負の厳しさ、
そして面白さを継承(!?)してくださって、
大会を盛り上げてくれてました。





はじめは、子どもが参加して楽しいのかな?と思いながら、
見ていたこの大会。

初めての子も、あっという間にルールを把握し、
待ち時間中も自分たちだけで、どんどん練習し夢中に。

小学生だということを感じさせないぐらいの真剣な表情で、
その戦いぶりに、惚れ惚れするほどの子も。

子どもたちは「なんこ」という文化がシマにあることを肌で感じ、
世代を超えて楽しめた大会となったようです。



2013.2.24 瀬戸内町 古仁屋 

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 広報K

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2013年01月27日

加計呂麻島 大屯神社 / 文化財防火デー 

1月26日は、「文化財防火デー」。

加計呂麻島 諸鈍(しょどん)集落にある
大屯神社(おおちょんじんじゃ)にて、防火訓練がありました。


▲ヒカン桜が咲いてました。



昭和24年の1月26日に、
現存する世界最古の木造建造物である「法隆寺」で火災が発生し、金堂の壁画が焼損。

昭和30年に、この日を「文化財防火デー」と定め、
貴重な文化財を火災・震災その他の災害から守るために、
文化庁消防庁が協力して全国的に文化財防火運動を展開。




町内では過去に

◎油井集落   県指定無形民俗文化財 『油井の豊年踊り』、
◎網野子集落  町指定無形民俗文化財 『アンドンデー
◎伊子茂集落  町指定有形文化財 『西家』の住宅・工芸品・古文書など
◎瀬戸内町立図書館・郷土館

などの文化財のあるいずれかの場所で、毎年防火訓練を実施しています。





この諸鈍の大屯神社では、旧暦九月九日に祭りがあり、
そのなかで国の重要無形民俗文化財に指定されている伝統芸能「諸鈍シバヤ」が披露されます。

その貴重な道具や資料などが保管されているため、
何年かぶりに、同地での訓練となりました。


諸鈍集落のみなさん、
消防の瀬戸内分署、
瀬戸内町文化財保護審議会のメンバーが集まり開始です。




大屯神社境内で火災が発生したと想定し、発見者が119番で通報。
訓練火災発生の集落放送がありました。

初期消火訓練として、集落のみなさんがバケツリレーを開始。



消火!



「諸鈍シバヤ」の衣装や道具類への延焼を防ぐために、搬出の練習。



「どれ一つかけても本当に困る、大切なシバヤの道具です」と搬出したかた。
貴重なものをいかに早く運び出すか、課題です。



小型動力ポンプから放水の訓練。
消火栓がちょっと離れたところにあるため、この時は水槽を準備していました。
火災が起きた場合は、すぐ目の前の海岸から水を調達することになるそう。



消火器の取り扱い訓練も。
まずは消防の方がお手本を見せてくださいました。


頭では分かっていても
いざ火を目の前にすると、焦ってしまいそうですね・・。

集落のかたも実際にやってみます。
動きに無駄がなく、お上手でした。



消防のかたから、「バケツリレーを再度練習しましょう」と提案。


ポイントなどを教えてもらい
今度は2列になって水の入ったバケツを運ぶ人、空のバケツを戻す人に分かれました。
スムーズにバケツが動いています!



諸鈍小・中学校の生徒(庭球部とありましたね!)も参加。
おっ! 真面目にやってる!



んっ? カメラを見つけて笑顔が出ちゃいましたね。
でもこういった練習を経験することは、火災が起きた時にきっと役立つはず。



消防の長岡隊長から訓練の講評などがあり終了です。




消防の車。
「諸鈍」と集落名が入っています。



荷台にはポンプ。



こちらは「生間」の集落名が。
とってもカワイイなーと思って撮ってたのですが、
島の集落は細い道が多く、こういった小型のものが活躍するのでしょうね(活躍してほしくはありませんが・・)。



大屯神社からすぐ、諸鈍・長浜。
もしもの時は、ここから消火用の水を調達することになりことも。
この日は天気もよく、シマ唄で唄われるように、とても美しい海岸。



こうやって訓練してみると
火災発見や通報、初期消火、
そして道具などの搬出など集落の人々でできることがあるんだと分かります。

いざという時のために冷静でいられるよう、
やはり日頃から「誰が・どう動くか」の訓練をしていないと、
被害を最小限に留めることはできないでしょう。





今回は、諸鈍集落のかたの参加も非常に多くて、
大屯神社や諸鈍シバヤに対する思い、
シマのものを大切に守ろうとする
みなさんの意識の高さがうかがえました。








2013.01.26 瀬戸内町 加計呂麻島 諸鈍

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2013年01月16日

シマの正月 門松

松の内や小正月も過ぎて
家々にあった門松も姿を消し、
ふだんの集落の様子が戻ってきました。

新年を迎えるにあたって
家の門口に建てる門松。
お正月の象徴的なものですよね。



わたくしのような島外出身者にとって門松と言えば、
切り口が斜めの太い竹を中央に3本立て、回りに松などを飾っているもの。
先日おうかがいした油井小学校で作っていた門松をイメージします。

9年前、奄美で初めて迎えた正月に見た門松は、
それまで見ていたものと違っていてビックリしました。




瀬戸内町も中心部の古仁屋では、飾っているお宅が少なくなっているようですが、
隣の清水集落では、ほとんどの家で門松をしています。

それぞれに飾り方が違い、興味深いので見て回ってきました。

よく見かけるのが松、竹(細く笹の部分)、ゆずり葉を素朴に束ねたもの。
そして椎の木を入れているお宅もあります。



昔は門口から入口まで化粧砂として、
白砂を撒くのが習わしだったようです。

そして山のように白砂を盛って、
椎の木で芯を作り、藁縄で松、竹、ゆずり葉をくくりつけるのが伝統的なやりかた。

「松」 永代の栄えや長生き
「竹」 すくすく伸び強い
「ゆずり葉」 親から子へと代々譲る
「椎の木」 材木として貴重な木で、実がたくさんなり繁栄する

という意味や願いを込められているとのこと。




現在は、門もコンクリートで固められているところも多いので、
筒状のものに門松を入れて、そのまわりに砂を盛ったり。






こちらは、植木鉢に白砂を入れて門松を作っています。
このやりかたをしているお宅が多いようですね。






清水集落は、目の前が海岸なので
どこも白砂をたっぷりと使っていました。











木製の桶風、プラスチック型。


なるほど、土のう袋を使って。



門松専用でしょうか? 筒状ポール立て型。
ふだんは見かけないので正月だけ出していらっしゃると思います。



唐の時代の中国で、門に長寿を象徴する松を飾ったことが起源だという説もあるので、
”門松”の本来の姿はこのお宅のように松だけなのかもしれませんね。



喫茶店の「こんぶち」さんも松のみ、なんだかカワイイ!



清水の厳島神社にも門松がありました。


やはり白砂が盛られていますね。



島の門松スタイルに、本土の竹3本を組み合わせた
”奄美・本土折衷門松”を発見!


切り口が「笑口」のように見えて、
縁起がいいですね。



篠川集落では、門松の上にウラジロの葉をひっくり返してかける
(悪者に追いかけられた時、ウラジロの下に隠れて助かったからと伝えられている)
久慈集落では、家と同じように墓地にも松や椎の木を立てるという云われのあるところも。

加計呂麻島の三浦では集落の海岸が白浜でないため、
わざわざ遠くのアハセというところまで小舟で出かけて
白砂を積んで来て庭にばらまいていた時代もありました。

清める意味合いでしょうか、
海が身近にある島では
白い砂は正月行事に重要な存在だったようです。



瀬戸内町でも中心部の古仁屋では設置スペースなどの関係からか、
こんな門松シールを貼っているお宅も多いです。
こちらのシールは全国的にも松や竹を切らないようにと
一時期、自治体から全戸に配布したり流行ったことがあるようです。



奄美大島北部の笠利町出身、われらS.B.Iカナエ隊長の実家では、
松、竹、ゆずり木が基本。それに足すならサカキ。
椎の木は使わないそう。

同じくS.B.Iマチ博士の与論島の実家では、門松は松と竹。
子どもの頃は1キロ先の海岸から白砂を運んでくる係を命ぜられ、
そのせいで肩幅が狭くなった(!?)と、辛い思い出のよう。

与論島では、松くい虫の被害などもあり年々松が少なくなっており、
今年の年末は「よその家から松を取らないように!」という警察の放送があったそうです。
そのため、マチ博士は「300円出して松を買った」と言ってました。

見て回った清水集落でも、
「去年までは自分たちで山に材料を取りに行ってたけど、
今年は隣の集落の人から買った」というお宅も何軒かありました。

島の暮らしに身近にある材料を使っていた門松ですが、
近年は手に入れるのも
大変になってきているようです。



島も内地も門松の違いがあり
事情も少しずつ変わってきていますが、
「新しい一年を気持ちよく迎えたい」という想いは不変のものですね。






< 参考文献 >

・「瀬戸内町誌(民俗編)」 瀬戸内町
・「瀬戸内町の文化財をたずねて」 瀬戸内町教育委員会




2013.01.06

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2013年01月08日

シマの正月 ウディ飾り

あけまして おめでとうございます。
2013年も、「あまみヒギャジマンプロジェクト」をよろしくお願いいたします。

新年早々の嬉しいニュースとして、
奄美新聞さんの新年特集号<第4部>に当ブログのことを掲載していただきました!

われわれS.B.I(瀬戸内町文化遺産活用実行委員会)の
活動内容なども触れていただいてますので、ご覧いただければ幸いです。



 
また昨年末に、「シマの三献 写真募集」とお願いしたところ、
たくさんのかたにご協力いただきました。ありがとうございました。
整理してから、あらためてブログで紹介します。

が、まだまだ写真は絶賛募集中!!

メール( bunkaisan@gmail.com ) または、ヒギャジマンプロジェクトのFacebookまでお願いいたします。

とくに住用のみなさん! 住用がゼロです・・・。
ぜひとも、よろしくお願いいたします!!!

詳細はこちら → 「お宅の三献おしえてください!」


  * 

さて、新年明けて、
「瀬戸内町ならでは」のお正月を求めてうかがったのは、
清水集落の代美原(よみはら)さんのお宅。

そこで拝見した、おめでたいお正月の床の間飾り。

なんと、一番右に飾っているのは、シマグチでウディ、野菜の蕪(カブ)なんです!




カブをそのまま剣山にさし、
葉っぱやお花もそのままついている状態。



床の間に飾っているものを右から順番に見ていくと、
カブ、鏡餅とダイダイ、お花(ユズリ葉、松、ナンテン、菊)などが並んでいます。

「カブ(蕪)、ダイダイ(橙)、ユズル(ユズリ葉)」。


つまり、「株、代々、譲る」との語呂合わせ。
家の財産などを子孫に代々譲るという縁起を担いでいるのです!

また黄色い花を「黄金花(クガニバナ)」と呼び、
正月にふさわしい飾りものとして、たくさん咲いているものを選びます。

代美原さんのお宅では、このカブは家の畑でとれたもの。
31日に飾り、11日の鏡開きの時に下ろします。
黄色い花は、水を毎日かえるので
大晦日から11日までイキイキしてるとか。


 * *


その他、床の間に飾るものとして、
今ではほとんど見られなくなったようですが
「雪松(ゆきまつ)」があるそうです。

雪松とは、床に枝ぶりのよい松を切って生け、
その枝に綿などをちぎって乗せて
まるで松の枝に雪が積もっているように見せたもの。

管鈍(くだどん)では、真っ白な雪をふりかけることによって
清らかな様子をあらわしたと伝えられています。

平地では、雪が降ることのない奄美。

「一面、銀世界」。
静寂、荘厳な雰囲気への憧れでしょうか。

南国の島で、
雪に見立てた床の間飾りをするというのが、なんとも興味深いですね。


 * * *


突然おうかがいしたにもかかわらず、
快く写真を撮らせてくださった代美原さん。

昭和6年、7年生まれのご夫妻で、
ご主人は、以前集落の区長をしていらしたので、シマのことをいろいろと教えてくださいます。

この日は写真を撮り終わると、
奥さんが「ほらほら、お茶でもどうぞ」と、
こーんなにお茶うけまで用意してくださいました。



奄美に移住して10年目を迎えるにも関わらず、
新年早々、初めて見るシマの正月風景。

今年もまだまだ新しいものに出会えそうで、楽しみです。

みなさま、よろしくお願いいたします。





< 参考文献 >

・「瀬戸内町誌(民俗編)」 瀬戸内町
・「瀬戸内町の文化財をたずねて」 瀬戸内町教育委員会





2013.01.06

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 広報K

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2012年12月28日

お宅の三献おしえてください!

年の瀬も押しせまり、
いろいろとお正月を迎える準備をすすめているかたも多いと思います。


「あまみヒギャジマンプロジェクト」からお願いです!

みなさんのウヮンフネ(豚骨)三献 などの 写真を撮って投稿してください!


送り先は、メールまたは、Facebookで。

☆Eメール : s.bunkaisan@gmail.com
あまみヒギャジマンプロジェクトのFacebook
メッセージで送っていただくか、ご自分のFacebookに写真をアップして、
あまみヒギャジマンプロジェクトのFBにコメントで教えていただいてもけっこうです。



何か一つだけ、写真だけ(携帯写真OK)、いわれなどなくてもOK。
お気軽にどうぞ!



送っていただいた情報は
後日、「シマの正月料理」として、ブログなどでご紹介したいと思います。


今回は、瀬戸内町にお住まいのかただけでなく、
奄美全域からの情報をお待ちしております。


いろいろな写真が集まって、
笠利や瀬戸内町との違い、
沖永良部のは、「こんなに違う!」など比較ができればいいな~と思っています。


【 例 : 笠利出身 Kさん家 】


われらS.B.Iの隊長(笠利出身)の
今年のお正月料理はこんな感じだったそうです。


◎大晦日の「ウヮンフネ(豚骨)とティバンシャ(ツワブキ)料理」



・笠利のウチの家では、「ブタホネ」と呼んでいました
・ツワブキとブタホネだけでなく、大根や昆布、人参が入ってる時もあったような・・



◎三献(サンゴン)


・赤椀のダシは鰹、昆布、椎茸。赤碗がなかったので、味噌汁椀で代用
・赤碗の具は、海老、卵、椎茸、かまぼこ、ミツバ、餅。生麩もあったので入れてみました
・黒碗の具は、鶏ササミ、春雨、ネギ
・笠利町赤木名出身で鶏飯発祥の地なので、黒椀は鶏ガラスープ
・吸い物の具材は奇数。7,9が多い?
・刺身は二切れ。この時はタコ(何にでも吸い付くから)ですが、カンパチを使うことも




他にも、お正月に我が家はこんなものも三献の前にいただいてます。

◎シュームリ


・「シュームリ(塩盛り)」と呼んでます。床の間に飾っておいて、家長が取り分けます。
・ホシイカ、昆布、塩の順に朝一番に家長が新年の挨拶とシュームリをしてました。


◎その他、わが家のルール
・赤碗→お酒→刺身→黒碗→お酒
・三献だけだと朝お腹が空くので、〆に黒碗の鶏ガラスープで鶏飯にして食べました。




【 送り先 】

メール       s.bunkaisan@gmail.com
Facebook   あまみヒギャジマンプロジェクトFacebook  
(メッセージで添付か、ご自分のFBにアップして当方までコメントをお寄せください)        


【 内容 】 見たい写真・こんなことが書いてあるとウレシイです◎

・大晦日・正月料理の写真
 (豚骨料理、三献、シンカン、ヒムン、塩盛など。どれか一つでもOK!)

・具材

・品数や順番、決まりごと (お吸い物の具材は奇数、モチは丸など)

・我が家のルール、エピソード (三献を食べてる間はしゃべってはいけない、など)

・お住まい (笠利、名瀬でけっこうです)

・お名前 (ブログで紹介する場合のペンネーム、匿名希望など明記ください)




その他、床の間の飾り、お正月の門松、習慣など
お正月関係で「うちはこんなことをやっている」というのがあれば
なんでも送っていただけると嬉しいです


みなさまのご投稿お待ちしております。
携帯写真でもかまいませんので、お気軽に送ってください。

よろしくお願いいたします!



    *   *

今年5月末からスタートした当ブログ。

瀬戸内町内のシマジマへ行って、
たくさんのかたにお会いし、お話をうかがうことができました。

また先日、
奄美新聞記者が選ぶしーまブログ年間アワード2012
「第3位」という、一年の締めくくりとして素晴らしい賞をいただきました。

これもひとえに日頃からこのブログを読んでくださるみなさま、
取材にご協力してくださるみなさまのおかげです。

今年一年、本当にありがとうございました。

2013年もよろしくお願いいたします。






2012.12.28

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 広報K

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内














  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 23:59Comments(2)行事・イベント

2012年12月26日

こども探検隊 古代体験 火起こし&石蒸し料理

大昔の人々の暮らしに思いをはせる
火起こしと、バナナの葉を使って石蒸し料理の古代体験。

そして、島の食卓にかかせない味噌料理づくり。

瀬戸内町立図書館・郷土館による
「こども探検隊」講座の今年最後の活動に参加してきました。




6月に第1回目の活動として、
図書館前のハヌス畑でサツマイモの苗植え、そして古代米を植えたメンバーたち。

その収穫を祝い、
今年一年のさまざまな活動に参加してくれて
おつかれさまという意味も込めて、楽しく年忘れパーティ。
内容盛りだくさんのイベントになりました。

(残念ながらメンバーが植えたサツマイモは不作だったそうで数が足りず、
鹿児島から送ってもらったものを加えての焼き芋となりました・・)。



* *


図書館の前のハヌス畑では、サツマイモの石蒸しが行われました。

まず探検隊の隊長や大人たちで、イモを蒸し焼きにする土台となる穴を作り、
そこで火をどんどん焚いて穴を熱していきます。



ある程度土台が焼けてきたら、薪を足して石を焼いていきました。
探検隊のみんなで一生懸命に石と薪をいれていきます。(遊んでる子もいましたが・・・) 



その間、女子はサツマイモを洗って準備。



ある程度石が焼けた時点で、
綺麗に洗ったイモを焼くときに焦げないよう、
濡らした新聞紙とアルミホイルで巻いてきます。


「これワンのイモど!」と目印をつけたりして主張していました。
全部一緒にして焼けてしまうと分からないと思うんですけどね・・。

「おヒゲ~!」



そして、イモの投入です。

まず穴にバナナの葉を敷き詰めます。



綺麗にバナナの葉が入り、
大きな器の様になったら、イモ投入です!


今回焼いたサツマイモは44個。
まんべんなく焼けるように均等に敷き詰めていきます。


イモを敷き詰めた後に、中までしっかりと焼けるように、
隣の小さい穴で焼いた石をイモの隙間に入れていきました。



全部入れ終わったら、さらに上からバナナの葉でフタをします。



土がイモにつかないように綺麗にフタができたら、
土をかぶせていきます。


ここでは探検隊の男の子達も一緒になってかけていきます。
土をかけていると、綺麗に埋まっていない所のあちこちから煙が出てきました。
みんなでそっちとかあっちとか言いながら、出てくる煙をどんどんふさいでいきます。



本来ならこれで終わりですが、今回は念のため埋めた真上でも火を焚きました。
こうすれば走り回る子供たちが間違ってイモの穴を踏むこともありません。




イモを埋めた後は1時間ぐらいかかります。
そこで次の男料理?、
ハンゴウでのご飯焚きに挑戦しました。


今回は4つのハンゴウに、
収穫した古代米を白米に混ぜた古代米飯と、
サツマイモを混ぜたイモご飯を準備。


男料理と言っても、お米洗いとサツマイモを切るのは女子でしたね。


驚いたことに、ここにいた女子全員がお米を研いだ経験があるそう。
どうりで上手。
ちゃんとお手伝いしてるんですね。エライ!


お芋を切る手も慣れています。


お姉ちゃんたちが切るのを見て楽しそうだったのか、男子も挑戦!



朝から石を焼くのにつかった小さい方の穴に、
また薪をいれ、コンクリートブロックと鉄筋で橋をつくり、そこにハンゴウをかけました。



実は大人たちも、
ハンゴウでの焚き方を長いことしていないので忘れてよくわかりませんでした・・。



「火はもう少し強い方がいい」とか、「いやもう少し弱いほうがいい」とか話をしていましたが、
それを横目に子供たちは気にせずどんどん木切れを入れていきます(笑)



とりあえずハンゴウが沸騰したので、そのまま弱火で長めにかけて、
最後は火から下ろして、全体を蒸らすために逆さまにして放置しました。



さて、イモの焼き時間が1時間を超えたので掘り起こすことに。

中で火がくすぶってるので、まず大人が表面の土をどかしていきます。



すると中から焼けたバナナの葉が出てきました!
なんか遺跡の発掘みたいですねー。



フタの葉をどけると、とうとうイモが出てきました!



みんな焼けているか興味深々。
まだ熱いイモにどんどん手が伸びます。



掘り起こしたイモはまだ熱いので、とりあえず横に置いていきました。
あとはある程度冷めて食べるまでの楽しみです。

最後、ご飯を炊くのに使った残り火で、燻製づくりをしてみました。
丸い缶に桜の木片をいれ、缶の途中にある網にチーズと魚肉ソーセージを置いてスタートです。


ここではあまり火加減は気にせず、
じゃんじゃんと火を燃やしていきました。

途中からいい感じで煙が出て、何度か中をのぞきましたが、
チーズがいい色に!

作っている男の子達も「おー、できてきてる!」と感動です。

燻製が終わる頃には1時を回っていて、
みんな食べ物を目の前にお腹ペコペコでしたね。


 * *


男子が火に群がっている間に、
女子は卵味噌、サツマイモのスイーツづくり!

卵味噌の先生は、主婦歴37年、嘉鉄のたっちゃんです。


現在でも、茶請け味噌として、
島でよく食べられている味噌料理。

島の粒味噌に、砂糖や鰹節を混ぜて炒め、
豚肉を一緒に炒めた「豚味噌」や、焼き魚などの身をほぐしてまぜた「魚味噌」は
ご飯のお供にピッタリ。

サツマイモが主食だった頃は、
お芋に、味噌をつけて食べていたそうです。

今回は、卵を入れた卵味噌。
卵を入れた味噌は初めて見ましたが、
栄養もコクもあっていいですね。

▼味噌に卵、砂糖を入れてどろどろに


今回は大量に作りましたが、念のためレシピを。


【 卵味噌 】

< 材料 >

卵4個、粒味噌500グラム(ヤマアの粒味噌)、砂糖400グラム、
鰹節70~80グラム、黒(または白)ゴマ適量


①卵をよく溶きほぐしておく。
まずは強火で味噌を油になじませて、中火~弱火に落として卵を入れる。

②砂糖を入れて、焦げないように木べらなどで常にかき混ぜ、
ドロドロになるまで溶かす。

③煮詰まったら火を止めて鰹節を入れ、さらに混ぜる。

④お好みで白ゴマか黒ゴマをたっぷりふってできあがり!

☆ポイント
・火をかけるのは、全体で10分ぐらい
・味噌によって甘さが違ってくるので、砂糖を加減する
 (卵味噌には、ふつうの粒味噌が合う。
 特上の粒味噌はあまり砂糖を加えなくてもよく、豚味噌や魚味噌に合う)
・鰹節は細かいもののほうがいい。




完成! おにぎりに入れたり、これにさらに焼き魚のほぐしたものや、豚肉をまぜても。
これだけで、ご飯が何倍も食べられそうなほど美味しかったです!



他にも、女子が大好きなサツマイモスイーツ♪

大学芋は、素揚げしたサツマイモに醤油・水・島ざらめを溶かしたものをからめ、
こちらもゴマをたっぷりふって。



このツヤたまりませんね。


かりんとうも作りました。
スティック状に揚げて、島ざらめと水を溶かしたものをからめます。

揚げたてはたまらなく美味しくて、
男子には秘密(!?)で、どんどんつまみぐい。



そうこうしてると、ハンゴウのご飯が炊きあがりました。

古代米は両手のひら分ぐらいしか収穫できなかったみたいですが、
みんなが食べるにはじゅうぶん。



車座になって「いただきまーす!」


みんなが協力して作った今日のメニューです。


さんざん待ったかいがあったね。





お腹がいっぱいになったら、
お楽しみの火起こし体験。

挑戦するのは、「古代摩擦発火法」。

この「舞錐り(まいぎり)式火起こし機」を使います。


横板を上下させることで木の棒がクルクルと回り、
木の板と摩擦が起き火種ができます。



それを板の下に置いてある、
麻縄をほぐしたものと木くずに移し、酸素を送り込んで発火させます。


煙は多少出るんですが、
なかなか子どもの体力では回し続けるのがかなり大変。
自然と協力して回すという方法を試してみる二人。



大人がちょっと手助けしてみました。
モクモクモク~と、かなり煙がたたないと火種はできないようです。



んんっ! これはいけそう! 
どんどん息を吹きかけます!!



ガンバレ、ガンバレ~~~!
赤い火が見えてきました!



「やったー! 火がついた!」。



一同大興奮です。


この火おこし体験、
子どもたちには大好評!

粘り強く何度も何度も挑戦する子も。

大昔の人はもっと原始的な道具で火を起こしていたのですからスゴイですね。

火を起こすのがこんなに大変だったと
ちょっとは気づいてくれたかな?



 * *


土に埋めてのバナナの葉っぱを使っての石蒸し料理や、
ハンゴウ炊飯。

12時のお昼のチャイムがなってもなかなか食事の準備ができず、
食べ始めたのは1時過ぎていたでしょうか。

「お腹空いた~」の連発だったり、
「ねえ、もう食べていい~?」とフライングしようとする声もありましたが、
なんとかみんなの準備が整うまでガマンして
一緒に食べました。


こども探検隊のメンバーは
昔の人の暮らしや料理、食事を作る大変さ、協力すること、我慢など
さまざまなことを学ぶことができたようです。







2012.12.22

瀬戸内町 古仁屋 町立図書館・郷土館

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 現場監督M&広報K

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内

  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 17:52Comments(0)行事・イベント

2012年12月17日

油井 子ども餅つき大会

12月16日(日)、油井小・中学校で
「子ども餅つき大会」がありました。

油井小・中学校は、
現在、小学校に12名・中学校に5名が在籍する併設校。

子どもたちは、集落の田んぼでお米作りの体験学習をしており、
今回はその田んぼで収穫したもち米をつかっての餅つき大会。

今年34歳の父兄が小学生の時もやっていたという、
油井集落にとっては、ずっと続いている大切な行事です。



瀬戸内町の中心部・古仁屋から
車で約15分の油井(ゆい)集落。

旧暦8月15日の十五夜豊年祭で披露される
「油井の豊年踊り」が鹿児島県の無形民俗文化財に指定されており、
集落をあげてこの伝統芸能を守り続けています。

油井の豊年踊りは、
稲作作業を終え、豊年を神々に感謝し祝う行事。
稲刈りや稲摺りなど稲作の一連の作業をユーモラスに、
そして華やかに芸能化したものです。


▲学校のすぐそばある看板。ここにミャー(広場)と土俵があり、「油井の豊年踊り」は披露される


奄美大島では現在ほとんどされていない稲作。
油井では、十五夜豊年祭の日に使用するもち米や、縄の材料となる藁などのために
集落で田んぼを持っています。

この田んぼで作られているのは、すべてもち米。

豊年踊りで使用する縄をなうための藁は、
うるち米よりも、もち米の藁のほうが長くて適しているのだそう。

収穫したもち米は、豊年祭で赤飯にして振る舞い、
あとは子ども餅つき大会で食べたり。
余れば集落のみなさんで分配しています。

    *        *

子どもたちは学校近くの須佐礼(すされ)にある田んぼで、
集落のかたがたに教えてもらいながら、
4月下旬の田植えに始まり、田んぼで泥んこになりながらの草取り、
7月末に稲刈り、8月には脱穀も体験。

籾や藁のくずを飛ばす唐箕(とうみ)を使ったり、縄をなうなど、
昔ながらのさまざまな作業を経験して、収穫したもち米を食べる機会を迎えました。




この日は、もち米17kgを使用。
子どもたちがそれぞれ家に持ち帰って水に浸して、
朝持ってきたものを次々とお母さんがたが蒸していきます。




子どもたち全員が餅をついていきます。




中学生ともなると、もう慣れたもん。


つきあがったお餅は、体育館の中で
どんどん丸めて。


卓球台がテーブルに早変わり。


粘土遊びみたい!?


次のもち米が蒸し上がるまでの間、遊びまわります。
お兄ちゃんが、ちゃーんと年下の子をみてあげているのがエラい!


油井の子ども育成会長の増さんも餅つき!
「ムラのかたが、田んぼの管理などがんばってくださってこのような行事ができる。
入学を待っている子どももいっぱいだし、
みんなおにいちゃんおねえちゃんを尊敬しているんですよ」


女の子も上手!


入学前の子どもたちもいっぱい。


校長先生に優しく助けてもらいながら、餅つき体験です。


内地のみなさん、間違いなく12月です!
この日は最高気温23℃で日差しが強かったんです。


餅つきをしている間に、門松づくりも行なわれました。
お父さん・先生と一緒に、中学生も竹を割ったり。


竹を均一の長さにしていきます。


オイル缶の周りにつけて、これが門松の土台に。






松、笹、ゆずり葉を添えてできあがりです。


みなさんが分担して作業している間に、
つきたてのお餅がどんどんできあがっていました!


女子は、お餅の味つけ。
砂糖醤油、きな粉、おろしポン酢の3種類。


つやつやピカピカのお餅たち!


みんなで一斉に「いただきまーす!」


われわれもいただきましたが、
つきたてのお餅は、柔らかくもありコシもあって
むっちりしてて本当に美味しかったです!












「油井の豊年踊り」は何度か観に行ったことがあり、
「まだ観たことがない」と言う人には、とにかくおすすめしている好きな伝統芸能。
ですが、恥ずかしながら使われているもち米や藁のために
集落が稲作をしているとはまったく知りませんでした。




油井の豊年踊りは、若い人たちが多く参加し、
集落の一体感を感じる行事。

それは、こうして子どもの頃から、
日常的に素晴らしい技術を学ぶ機会があり、
伝統行事を支えるシマの人々の気持ちに触れているからこそ
自然と身についていくのでしょうね。

先日開催された「子ども島口・伝統芸能大会」でも、
油井小学校の子どもたちは、
油井の豊年踊りを見事に演じていました。




学校・保護者、そして集落が一体となって、
子どもたちに教えていくことで集落の伝統が継承され守られている。

集落の伝統、シマの結(ゆい=助け合い)の力、食べものができる過程、
さまざまなことが学べる油井ならではの体験学習でした。



今年は残念ながら、
台風の影響で中止になってしまった油井の豊年踊り。

「今年は豊作だっただけに、中止はとっても残念だった」と油井集落の区長さん。

来年は、田植えなど稲作作業に参加し、
油井の豊年踊りや餅つきまで、
集落の一年の姿を記録できれば、と思います。


油井小・中学校のみなさん、
保護者のみなさん、
ご協力いただきありがとうございました!





2012.12.16

瀬戸内町 油井

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 広報K

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内




  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 17:20Comments(0)行事・イベント

2012年12月08日

奄美の妖怪たち 二人展

瀬戸内町立図書館・郷土館のミニミニアートギャラリー第2弾、
「奄美の妖怪たち 二人展」が8日からスタートしました。

日時 : 8日(土) ~ 26日(水)
 (火~土曜日:午前9時~19時、日曜日:午前9時~17時、月曜休館、最終26日は午後17時まで)
場所 : 瀬戸内町立図書館・郷土館 入口ホール

 
今回は、瀬戸内町出身・在住2人のイラストレーター
蘇祢 切也(そね せつや)さん、あいき じゅんさんによる作品展。




あいきじゅんさんは、奄美の雑誌「ホライゾン」で掲載した、ケンムンを中心にその仲間たちなどを描いたもの、
蘇祢さんは「南海日日新聞」で連載された『奄美・妖怪考』(文:町健次郎氏)に描いたもの、
ふたり合わせて奄美群島に伝わる40もの妖怪がならんでいます。



蘇祢切也(そね せつや)さん、53歳。瀬戸内町立図書館・郷土館勤務。


蘇祢さんは、東京の映画学校で監督の勉強や、
釣り雑誌で連載していたマンガを単行本化の経験などもあり。

平成22年、東京から奄美に帰郷し、
瀬戸内町立図書館・郷土館での仕事を得ます。
同じ職場の学芸員・町健次郎氏の妖怪の論文に触発され、
奄美の妖怪を描きはじめ、南海日日新聞にて『奄美・妖怪考』連載。


蘇祢さんのイラストには、南海日日新聞で連載された際の文章も付いているので
奄美に伝わるその妖怪にまつわる話、どんな生態なのかもよく分かります。

現在の瀬戸内町域に伝わる八角発足の牛、「ナマトンガナシ」



「ひたすら水木しげるさんの雰囲気を出しながら、自分の絵を創っています。
資料が詳しくあるものは描きやすいけれども、
あとは自分のイメージをふくらませて描いた。
背景を決めて、その妖怪に歌舞伎の見得を切らせるように、
いかにパシッとポーズをさせるかを大切にしています。
一晩で描けるのもあれば、3日間かかるのもありますね」(蘇祢さん)



瀬戸内町の加計呂麻島、芝・実久に伝わる奄美版ヤマンバ「ウバ」



徳之島の「イッシャ」




そして、もうおひとかたはあいきじゅんさん、52歳。イラストレーター。


あいきさんは、20歳のころマンガ家を目指し、絵(マンガ)を描いて東京で生活。

その後、奄美に帰郷し、会社勤めをしていましたが、49歳の時に会社が閉鎖。
30年ほどめぐって、再びイラストレーターとして活動を始めました。

「あま美デザイン工房」を開き、
挿絵(雑誌「ホライゾン」)、マンガ(「南海日日新聞」で風刺マンガ連載)、
ほか似顔絵、ポスター、キャラクター制作(瀬戸内町観光協会キャラクター「マグロ養一」)、
ロゴマーク作成などを手がけています。

あいきさんのブログ 「あま美の小さな日常」 http://aikijun.synapse-blog.jp/manga/


「イザリするケンムン」



「道に迷わせるケンムン」



「一般に妖怪は怖い存在であるけれど、
実は彼らが島の自然の守り神であったとの解釈を含め、、
忌み嫌うものでなく、親しみをもって少しユーモラスに表現しました。
中には『これは違う!』という思いを抱かれるかたもいらっしゃるかと思いますが、
妖怪のいろいろある個性のひとつとして楽しんでご覧いただければと思います」(あいきさん)



「デイゴの花の夢を見るケンムン」

「ケンムンのいるところだけ、真っ赤なデイゴが咲いている。
自然の守り神としての、メッセージ性をケンムンの姿を借りて表現しているので
それも感じてほしいですね」



ご自身では「シンプルでマンガチックなケンムンが好き」と、あいきさん。

「ケンムンは、山に住むのにふさわしい小さい体じゃないかと思ってます。
犬っぽい顔で。手足が棒のように長く見えるのも、その細さゆえだからじゃないかなと」。



  *  *

妖怪のイラストを二人展として披露した、あいきさんと蘇祢さん。

おふたり、実は約20年前に、
奄美で漫画同人誌「童夢(どうむ)」を発行していた仲間だったそう。

その後、それぞれ別の道で仕事をしていましたが、
同じようなタイミングで雑誌と新聞上に奄美の妖怪のイラストを描くことに。

「お互いの仕事を見て刺激を受け勉強になった。
一緒に作品展をできたらいいねという話になり、
今回、人の集まる図書館・郷土館を場所に選び、二人展を実現できました」(あいきさん)


二人の作品は、同じ妖怪でも解釈が違い、
またパソコンとペン画という描く道具も違う。
表現の仕方もまったく異なることで
それぞれの個性が出ているところが面白いんですよね。

あいきさんから見た蘇祢さんの絵は「緻密に描かれたところが妖怪の雰囲気にあっている」、
蘇祢さんから見たあいきさんの絵は「パソコンで書いているので色がキレイですごい!
マンガチックなデフォルメが子どもにも親しみやすくていいですね」とのこと。


この「奄美の妖怪たち 二人展」は、26日(水)午後5時まで。
期間中は、図書館開催にちなんで
妖怪のイラスト付きしおりのプレゼントもあるそうです。

また今回の展示では、妖怪が増殖する可能性があるとのこと!
何回か足を運んで、それを探すのもいいですね。


二人は「奄美の妖怪をすべてマンガ化しよう!」と計画中。
瀬戸内町発信で、新たな奄美の妖怪ブームが巻き起こるでしょうか!?
今後の二人の活動が楽しみです!




2012.12.8

瀬戸内町 古仁屋

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 広報K

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内

  


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