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2018年05月17日

瀬戸内町内の戦争遺跡を観光する皆様へ


いつも「あまみ ヒギャジマン プロジェクト」をご覧いただきありがとうございます。


***

最近,「瀬戸内町の戦争遺跡」についての問い合わせが増えており,
このことに関しまして皆様へお知らせとお願いがあります。


本ブログでは,これまでに戦争遺跡についての情報を掲載しておりますが,
これらの箇所は『観光地』として紹介しているものではありません。

公園化されていない戦争遺跡での観光は,不法侵入になる場合もありますので,ご遠慮下さい。

また、戦争遺跡は70年以上経過している施設跡であり,いつ崩落するかわかりません
さらに,ハブの出現崖下への転落の可能性も非常に高いです。




以上の事から,瀬戸内町役場より,
下記の点についてお願いがありましたので,お守り下さい。


≪瀬戸内町役場からのお願い≫

①戦争遺跡での観光は,公園化された戦跡公園のみでお願いいたします。
 (ただし,加計呂麻島・安脚場戦跡公園への道路は,2018年5月現在,通行止めとなっております)

②戦争遺跡への観光は,ガイド付きでお願いいたします。
 (ガイドのお問い合わせは,瀬戸内町観光協会へお願いいたします)

③戦争遺跡は,70年以上経過している施設であり,崩落の危険性が非常に高い施設があります。
 また,ハブの危険性もありますので,危険な個所への立ち入りは絶対に行わないで下さい。



瀬戸内町役場観光課
瀬戸内町教育委員会社会教育課  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 14:06Comments(0)奄美大島請島与路島戦争遺跡

2013年02月20日

請島番外編 ウミヘビの話

請島に行った時の
ホエールウォッチング ・ 大山ミヨチョン岳トレッキング )

番外編として、ちょっと小ネタです。

加計呂麻島、請島、与路島を紹介している
ガイドブック「まんでぃ」
請島・池地集落ページに出ている大きなデイゴの木を見に行きました。


このデイゴはガジュマルに抱かれており、ちょっと不思議な感じです。

▲ガジュマルに抱かれるデイゴ

今回、この木の下になんとも面白いものがみられました。

このデイゴの木の下には川が流れています。



誰かが川に向かって
「あっ、ウミヘビだ!」と言いました。


ウナギじゃないの?と思い見に行ったら、なんと本当にウミヘビが川を泳いでいます・・。

▲川をおよぐヒロオウミヘビ



これは新種のカワヘビでは?と冗談を言いながら、10分ほど行動を観察しましたが、
なんども護岸の岩の上に登ろうとしては諦め、
隙間があると頭を突っ込ん入っていこうとしてました。

▲岩の上に登ろうとしているところ


この行動を見る分では、多分ですが海から川に入り、
産卵のできる場所を探していると思われます。

島でウミヘビといわれるものは、「魚のウミヘビ」と「爬虫類のウミヘビ」がいます。

今回見たウミヘビはヒロオウミヘビという爬虫類のほうですね。

ウミヘビは、トカゲやカメと同じ爬虫類なので、
海に暮らすにもかかわらず、
肺で息をして、卵も陸の上で産んでいます。

これまでの研究で、岩の隙間などに産卵に来ることが知られています。


ヒロオウミヘビで一回の産卵で5個とか卵を産むみたいですよ。

私もまだウミヘビの産卵地を見たことがないので、
奄美でも産卵地を見つけて、
ぜひその状況を見てみたいものです。



S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 

現場監督 水野





2013.2.7 瀬戸内町 請島 池地 

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内



  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 16:15Comments(0)請島

2013年02月14日

請島 大山ミヨチョン岳トレッキング

第5回 島案内人育成講座でホエールウォッチングを体験した一行。

午後からは、請島の大山(おおやま)、ミヨチョン岳トレッキングです。

目指すはこの雄大なパノラマの景色!

▲S.B.Iの動画班「iLand」さん提供


大山は、請島最高峰で標高398m。
貴重な野生動植物が多く生息、その保護のため入山申請が必要です。

必ず、瀬戸内町教育委員会(0997-72-0113)に申請したのち、
池地集落のボランティアグループ「みのり会」へ連絡・同行のうえ入山してください。


大山の代表的な植物が「ウケユリ」。
5月末~6月上旬頃、
山奥の岩場で、気品ある香りを放ち純白の花を咲かせます。

ササユリの変種で、請島や奄美大島南部に分布していますが、
最近では、請島以外では見ることが難しくなってきており、
”幻の百合”となりつつあります。

大山のウケユリ自生地は、県の天然記念物にも指定。

他にも町指定天然記念物「ウケジママルバネクワガタ」など、
数多くの貴重な動植物が存在。

それらの乱獲防止や保護のために、
池地集落の方々がボランティアグループ「みのり会」を結成し活動しています。

集落の区長・益岡さんによると、現在メンバーは6名。
この日も、みのり会のメンバーでもある益岡さん、
元区長の福島さん、民宿みなみの息子さんの3名が同行してくださいました。


ガイドは、スローガイド奄美の富岡紀三さん。



富岡さんが瀬戸内町観光協会に在職中に制作した
「山と遊ぼう。」というトレッキングマップには、
動植物が掲載されているので、そちらも参考に。

また請島にも、ハブがいるので
もちろんハブにも気をつけなければいけませんが、
ダニにも注意してくださいとのこと。

みのり会の福島さん曰く、
「ダニは自分が小さい頃はいなかった。イノシシが請島に入ってきてからダニがいるようになった。
イノシシは加計呂麻島から泳いで渡ってきたと言われてる」。


そんな大山にまつわる話や、注意点などを聞いてから、
いざ入山!です。



みのり会のみなさんが、杖を準備してくださっています。
もしもの時は、ハブの用心棒にもなりますね。



ミヨチョン岳までは、
ここから片道約40分ほどの山登りです。

みなさん予想していたより、けっこうハードな山道。
息もゼイゼイ・・・。

この日は、天気も良好。
ふつうに冬の格好だと、すぐに汗ばんできました。みんな一枚、一枚脱いでいきます。
こういう時は、洋服で温度調節できるように素材や着るものも工夫が必要ですね。
靴も、山用のトレッキングシューズがベター。



途中、富岡さんから珍しい植物などの名前を教えてもらったり。

「キイレツチトリモチ」

▲ツチトリモチ科の1年生寄生植物で、葉緑体を持たないために光合成ができず、
トベラやネズミモチなどの根に寄生。10月下旬~11月下旬中旬にかけて、
高さ3~11cm、直径約2cmの円筒形で淡黄色の花茎を出す。


「カゴメラン」

▲山地の林内に生える多年生草本。茎は直立し、高さ10~25cm。
花期は秋の終わりから冬にかけて、円錐状の穂状花序に淡黄色の花を多数つける。


挫けそうなところで、視界がパッと開けてきました!
池地集落です。「でもここで下るってことは、また登るんだよな」と、つぶやきが・・。



もうどれくらい歩いているか分からなくなります。
最後のほうも道は険しいので、気は抜けません。



そして到着ーーー!!

ちょっと霞んでいましたが、
目の前に広がる素晴らしい眺望は、がんばって登った人だけに与えられるご褒美です。



ここには大きな岩がいくつか並び、その上に立っている状態。
真下は断崖絶壁。

昔は、このミヨチョンの頂きが徳之島に向かって矢のように尖っていましたが、
大正12年の地震で崩れ落ちたそう。
この時落ちたとされる砕けた岩が、下に散らばっています。



その神々しい景色は、まさに請島の聖地。

昔は、このミヨチョンから
ノロ神が真鍮製の鉦(しょう /シマの人は”タライ”と呼んでいた)を叩きながら、
そのままカミミチを通って、ミャー(広場)に下りてきて祭りを始めたという場所。

その鉦の音は、大山の高い場所で叩いていても、
人里まで聞こえたとか。


なかなか来られないこの場所。
興奮気味で、みんな記念写真を撮ったり思い思いに過ごします。



名残惜しいですが、そろそろ帰りましょう。



帰りは、だいぶ余裕も出て瀬戸内町の情報交換。

町で近々ある番組のロケが行われるけど、
来島する芸能人は誰だ?・・なんて話で盛り上がりました。



帰りは30分ほどで到着。
おつかれさまでした!



登山口から集落までの道をほんの少し歩いて、
見晴らしのいい「夕日台」へ。
昭和38年生まれのかたが”49歳の年の祝”記念で作った展望公園です。



眺めがいいので、女子トーク。




誰も怪我することなく、無事に池地公民館へ到着。


池地公民館とクジラに関してこんなお話があります。

戦後、昭和22年に請島近くで約180頭のクジラを青年団が捕獲。

そのうち100頭以上のクジラを古仁屋、名瀬、徳之島などで販売したところ、
青年団の収入として当時として大金五万数千円に(クジラの頭一つで80円)。

売上金の使途について議論した結果、
コケラぶきの青年会館(いまの公民館のようなもの)を建設したそうです。
大工の工賃と材料で、売上の五万数千円費やしたとのこと。

その後数度の建て直しを経て、現在の公民館にいたります。


公民館からもミヨチョン岳の岩が見えました!



公民館そばには、忠魂碑が。
ここで戦没者などの慰霊祭として、旧暦9月14日前後に「招魂祭」という集落の大事な行事を開催。

昔はミヨチョン岳から集落へ降りるところにモリヤマと呼ばれるところがあり、
そこに慰霊碑が建っていたそう。その場所で相撲などの余興をしていたとか。

高齢者が山を登るのが困難なことから、
平成18年に新たにこの場所に慰霊碑を建立しました。



お世話になった池地集落の区長・益岡さん(右)と、前区長の福島さん。



もともとこの「みのり会」は、シマ(集落)のために何かできないかと集まったグループ。

公園整備や港の草刈り、年配の方の見回りや手助けなど
さまざまなことをシマのためにやっていらっしゃいます。

貴重な動植物保護するために、
大山へ同行しているのもその活動の一つ。

すべて自分たちのシマへの愛情ゆえですね。


みんなでお礼をし、請島をあとにします。



今回は、池地集落のみなさんにお世話になりました!







< 参考文献 >
・「瀬戸内町立図書館・郷土館 紀要 第2号」 『請島ノート』 町健次郎
・「池地校 創立百周年記念誌」
・「奄美 加計呂麻島のノロ祭祀」 松原武実
・「まんでぃ」 瀬戸内町役場まちづくり観光課








2013.2.7 瀬戸内町 請島 大山・池地 

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 広報K

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内









  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 11:47Comments(0)請島

2013年02月12日

ホエールウォッチング

瀬戸内町の冬ならではの楽しみホエールウォッチングと、
請島にある大山ミヨチョン岳トレッキングに行ってきました。



今回も、瀬戸内町役場まちづくり観光課主催の
第5回 島案内人育成講座に同行させていただき、請島周辺の勉強です。

(第4回の様子はこちら→与路島 http://higyajiman.amamin.jp/e311256.html



案内を務めてくださったのは、町内でガイド業を営む3名のかたがた。

「ホエールウォッチング」を
ダイビング&ペンション RIKI 濱地武之さん、アクアダイブ コホロ 太田健二郎さん。

「請島 大山ミヨチョン岳トレッキング」は
スローガイド奄美 富岡紀三さん。



▲左より役場のかた、太田さん、濱地さん、富岡さん、そして島案内人育成講座受講生のみなさん。



瀬戸内町では、ホエールウォッチングを冬の観光資源として活かしていこうと、
町内のダイビン業者などが協力して、「カケロマホエールプロジェクト」を発足。

大島海峡周辺で見られるクジラ・イルカの調査や情報発信をしながら、
ウォッチングの体制を整えていこうと活動しています。

昨年11月には、瀬戸内町で「シンポジウム 奄美のイルカ・クジラ」も開催され、
町内での意識も少しずつ高まってきている感じがします。


カケロマホエールプロジェクトのブログでも
目撃情報が頻繁に更新されているので、
この日も「目の前で大きなクジラが見られるかも!」と期待ふくらませ、
まずは午前中のホエールウォッチングに出発!

受講生は2つの船に分乗しました。
別のポイントで探すことによって、よりクジラに出会う確率も高まります。

広報Kは、1班 コホロ太田さんのガイドで皆津崎沖へ、
現場監督Mは、2班 RIKI濱地さんのガイドで徳浜~請島近くジャナレ島沖へ。

まずはクジラの生態などについていろいろとお話を伺いつつ、
みんなでさまざまな方向を見て探します。



奄美大島でホエールウォッチングしやすい時期は、1月~4月上旬頃まで。

・見られるクジラの種類は、ザトウクジラ
・大きさは13~14m。体重は30トン、雌のほうが一回り大きい

かつての捕鯨で数は激減しましたが、1966年に捕鯨が禁止されて以降、
年々数は増加傾向。最近の推定個体数は15,000頭~。

奄美大島へくるザトウクジラは、
6~11月ごろまで北太平洋(オホーツク海、アリューシャン列島周辺、アラスカなど)でたっぷりと餌を食べ、
秋になると交尾・出産・子育てなど繁殖を目的に、奄美大島や沖縄などに南下。

繁殖海域では原則的に餌は食べないと言われ、
北太平洋へ戻る時には体重の3分の1が減るそう。



皆津崎沖に着き、近くにクジラがいるかどうか確かめるために、
太田さんが、海中にマイクを投入。

すると鳴き声のような不思議な音が聞こえてきました。

これはなんとザトウクジラが歌っている”ホエールソング”。

これには一同感動!! 
自分たちの船の近くにクジラがいるんだと分かり、みんなのテンションも一気に高まります。

このホエールソングは、まだ研究段階で謎の多い歌だそうですが、
繁殖シーズンに歌われることから、
オスからメスへの求愛をしめす「クジラのラブソング」とも言われているとのこと。

また、自分の大きさや存在、強さなどをライバルに知らせるためだとも考えられています。

歌にはいくつかのフレーズで構成される主題が存在。
よく聞いていると同じ歌を何度も繰り返し歌っているのが分かるそうです。
最近の研究発表では、「今年のヒットソング」や「流行遅れの曲」(!!)などもあるとか。

冬に潜りに来るダイバーは、海の中で体中に響くこの「クジラのラブソング」の虜になるかたも多いそうです。
ロマンチックですね~。



加計呂麻島の北東端から外洋に出て、徳浜の手前で見えてくるヒヨコ岩。
ヒヨコに見えます?



このヒヨコ岩を反対側から見たところ。「見返り猫」にも見えると言う人も



広報Kが乗った1班の船では、ホエールソングは聞こえるものの、
なかなかクジラが海面に登場してくれません。

なんとか見つけたいと、みんなあちこちを見渡します。

クジラを探す方法として、
まずは海面にあがっている飛沫がないかをチェックして見るといいとのこと。

この飛沫は、ブロー(潮吹き)と呼ばれ、
クジラが息継ぎのために海面に数回現れます。

その次に頻繁に見られるのが、息継ぎの後に
深く潜ろうとして尾ひれが上がるフルークアップ

これがいったん見えるとクジラは深く潜り、
平均して5~10分程度潜っているそうです。

海面に何か変化がないか、みんな目を凝らして見ていますが、なかなか現れません・・。


そこで、もう一隻のほうに様子を携帯電話でうかがってみると、
なんと請島近くでクジラが出たとのこと!!

われわれもそちらへ向かってる途中、
船長さんと、ガイドの太田さんがクジラを発見!

一同のテンションも一気にアップ!

みんなで次に現れるであろう方向をじーっと見つめます。

すると出ましたーーー!!



みんなの大歓声のなか、見えてるか見えてないか判らないまま
無我夢中でシャッターをきると、
ほんのちょっと尾ひれだけが撮れていました・・・。


ガイドの太田さんによると、どうやらペアだったようです。
この後、クジラは潜水しているため15分程度待ったのですが、なかなか現れず。

トラブルなどもあり、スケジュールが詰まっていたため、
泣く泣くその場を離れ、請島に向かいます。

われわれ1班は、この時の一度のみしか見られませんでした・・・。
 

    *


さて、もうひとつの船はどうだったのでしょうか?
2班の船に乗った現場監督Mから報告です。


  *  *


現場監督Mが乗船した2班の船の島案内人ガイドをしていただいたのは、
「カケロマホエールプロジェクト」の立ち上げメンバーである
通称リキさん(本名は濱地さん)。

昨年の11月に行われたイルカ・クジラシンポジウムでも講演された方です。

まず、よくクジラがよく見られる加計呂麻島の徳浜沖に移動。
余談ですが、徳浜の東にはライオンにみえるライオン岩がありますが、
反対側からも船なら見ることができます。

海から見ると、背中のまるい座ったブルドックのようですね。

▲ライオン岩ならぬブルドック?岩


さて、徳浜沖についてから回りを見渡すも、なかなかクジラが見つかりません・・。
そこでリキさんが水中マイクを海に入れ、クジラの鳴き声を聞くことに。

▲手釣りみたいですがマイクを投入しているところ


最初はなにも聞こえませんでしたが、移動しながら何度かマイクを入れていくと、
ついにクジラの鳴き声が!
声が小さいので遠くで鳴いているようでしたが、受講生は初めての生の歌声に感動です。

そうこうしているうちに、もう一隻からトラブルの連絡が・・。
請島につくまで1時間以上掛かるので、
クジラを探しに請島の南東(ジャナレ島付近)まで移動することにしました。


請島の東沖について探しまわること数十分、
参加者の1人が「あっ、クジラ!」という一言で、船上は騒然としました。

▲みんなで同じ場所を凝視中



そして第一発見から数分ぐらいで、船の正面でブロウ(潮吹き)が!

今回の第一発見者は、午後のミヨチョン岳トレッキングの講師でもあるスローガイド奄美の富岡さん。
さすが普段から自然の中を歩かれているだけあって、生き物を探す目がいいですね。

観察してると2頭のクジラが、ブロウしているのが見えます。
親子のようで、一頭はかなり小さめです。
▲並走する2頭のザトウクジラ


そのまま距離を保ちながらクジラウオッチングを楽しみました。

ブロウするたびに船の上では歓声があがります。
観察時間は1時間ほどでしたが、ブロウはいっぱいみられました。

また途中にはなんとフルークダウンダイブ(尾を出して潜っていく行動)が2回、
ペダンクルアーチ(背中を丸めて潜る行動)5回ぐらいもみられました。

▲フルークダウンダイブ


▲ペダンクルアーチ


さらには、2度ほど子鯨によるブリーチ(水面上に体を出してひねり水面に落ちる行動)
と思われる行動も見られましたよ!

▲ブリーチの練習らしきものの着水中


▲水しぶき


本当に感動です。なかなか飛んだ瞬間を写真にはおさめることができませんでしたが、
時間が押してきたのでクジラの海域を離れることに。

みな大満足で午後の大山散策のため請島に向いました。


請島に着くと、池地集落の方々が迎えてくださいました。

池地集落区長の益岡さん、元区長の福島さん、民宿みなみの息子さん、
3名の案内で公民館へ。

もう1隻の船が、遅れて着くというので、
先についた2班メンバー全員で昼食の準備をして待っていました。



 * * 


1班もだいぶ遅れて、請島に到着。
右上に見えるのが、午後から登る大山(おおやま)です。
だいぶ高いですね~。


請島の池地集落までは、
瀬戸内町の古仁屋港から町営定期船せとなみで行くと、約55分。




昼食は、鶏飯! 

受講生のひとりで、食育アドバイザー・フードコーディネーターの資格を持つ
太田美乃里さんが作ってくれたもの。

太田さんは、現在開催中の「あまみシマ博覧会」で
天然酵母のパン作りのガイドを務めていらっしゃいました(メニューはすでに終了)。


みなさん、思い思いに盛りつけて。



なんと鶏飯だけでなく、
舟焼きとシフォンケーキの手作りデザートも。


旬のタンカンも並び大満足。


午前中はずっと船上にいたので、
冷えた体を鶏飯のスープが温めてくれました。


請島の池地区長の益岡正人さんから、
集落についてのお話をうかがいました。



請島は、人口131人(平成25年1月末現在)。

この時うかがっていた公民館のある池地集落は71人。
もう一つの集落は、請阿室(うけあむろ)で60人が住んでいます。

集落の97~98%は年金生活のかたとのことですが、
畜産やソテツ栽培、電照菊などの生産が盛ん。

請島に唯一つ学校・池地小中学校、
郵便局などもあります。


池地の集落近くにある請島最高峰の大山(398m)には、
固有種の「ウケユリ」が自生し、「ウケジママルバネクワガタ」も生息。
どちらも町の天然記念物に指定されており、採集は禁止されています。

集落では、ボランティアグループ「みのり会」を結成し、
ウケユリの乱獲防止や保護、大山の案内などにも取り組んでいます。


今回は残念ながら
集落の中をゆっくり散策する時間がなかったのですが、
またゆっくりと見て回りたいと思います。


 * 


ホエールウォッチングに関しては、
近々ウォッチング自主ルールを策定し、
奄美クジラ・イルカ協会の体制を整えようとしている段階だそう。


現在でも、町内ダイビング業者いくつかホエールウォッチングに対応しているところがあります。

「カケロマホエールプロジェクト」のブログなどで活動の様子が分かります。
http://whalewatch.exblog.jp/


【 ホエールウォッチングの問合せ 】
ダイビング&ペンション RIKI 濱地武之さん
アクアダイブ コホロ 太田健二郎さん


瀬戸内町の冬の観光定番として、
気軽にホエールウォッチングが楽しめる日も、
そう遠くはないかもしれませんね。


  *  *



午後の、大山ミヨチョン岳トレッキングへと続く。




2013.2.7 瀬戸内町 請島周辺・池地集落 

S.B.I (瀬戸内町 文化遺産 活用実行委員会) 現場監督M ・広報K

鹿児島県 奄美大島 瀬戸内町立図書館・郷土館内









  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 18:23Comments(0)請島

2012年06月21日

第41回 請阿室舟漕ぎ大会

瀬戸内町、請島(うけじま)の請阿室(うけあむろ)集落で
旧暦5月5日近くに
毎年恒例の舟漕ぎ大会が開催されてます。


われわれS.B.I(瀬戸内町文化遺産活用実行委員会)の
現場監督Mと広報隊員Yの2人で取材しようと予定してました。




しかし、その日は6月10日(日)。

朝から瀬戸内町では土砂降り。
町のあちこちで再びガケ崩れと通行止めが頻発するほどで、
ヘタレ広報隊員Yは請島行きを中止。

現場監督Mを1人だけで、請島へ行ってもらいました。


さて、舟漕ぎ大会はどうなったのでしょうか・・。
現場監督Mのレポートです。




 
毎年行われている舟漕ぎを見るために、
請島に行って来ました。

しかし、残念ながら
大雨警報が出てしまい中止に・・・。


昼から舟漕ぎの代わりとして、カラオケ大会が開催されました。
大雨の影響で始めようとしたら停電に・・。

それでも島の方は焦る様子もなく、
発電機を回してカラオケ大会がはじまりました。


この日のためにシマへ戻ってきた請島出身者や、大勢の参加者たちで
公民館が熱気で包まれ盛大に行われました。



お昼に配られた弁当は、
なんと請阿室婦人部の手作りです!




魚の唐揚げが美味しく、いくつもたべてしまいました(笑)。




舟漕ぎは残念でしたが、
公民館でのカラオケ大会も、いろんな方々と話しができ、
楽しく過ごさせていただきました。




この日は池地の民宿みなみに宿泊したのですが、
時間があったので、
夕方、池地の西にある砂浜ナタンマに行って来ました。


池地からナタンマへ行く途中。
土砂崩れで木が電線にひっかかっています。




ナタンマは砂丘に遺跡が有りそうな場所です。
歩きながら砂丘の崩れている頃を見てたら
ラクダガイ(クモガイにも見えないこともない?)の破片が。



サイズを測ったら突起部を入れてなんと28cmもありました!
これは昔の遺物では?と思ったりもしましたが、
ちゃんとしらべないとわかりませんね。
(「ラクダガイであってほしい・・・」隊長Kのつぶやき)


さらに数百m離れた場所には大きなトウカムリが!
あちこちの浜をあるいてますが、ここまで綺麗なものを見つけたのは初めてです!
請島はおもしろいですね。





翌朝 、民宿のおばあにいろいろと話しを聞きました。
くば笠も作れるとかで、作り方を簡単に教えてもらいました。


一回聞いただけでは難しそうです・・。
そのうち一度はチャンレンジしてみようと思います!


ちなみに、もし昔ながらの民具(テル・ミノなど)を作れる方がいらっしゃったら、
ぜひご紹介ください。お話を聞きに行きますので!



帰りは、ドックから戻ってきて初日の「定期船せとなみ」。
化粧直しも終わってピカピカでした!





**  **


請阿室の舟漕ぎ大会は、
「定期船せとなみ」の運行に合わせて開催されます。

その日は請島から日帰りもできますし
民宿が2軒ありますので、
この機会に観光をかねて、
ゆっくりと請島散策もおすすめ。


来年の「第42回の請阿室舟漕ぎ大会」は、
晴天のなか、開催されるといいですね。



2012.06.10
瀬戸内町 請島 請阿室


S.B.I (瀬戸内町文化遺産活用実行委員会)


  


Posted by ヒギャジマン プロジェクト at 16:48Comments(0)請島